FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米経済指標結果の反応薄く方向感欠く展開!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.644%付近に低下したことを受け、ドルが主要通貨に対して軟調な取引になった。なお、NYダウ先物は12ドル高に続伸した。欧州勢参入後から優勢となったドル安の流れが持続した。その後も、米長期金利の低下が続き、ドル売り基調が強まった。また、NYダウ先物の堅調地合いでリスク選好のドル売りも観測された。米長期金利が下げ渋り、ドル売りは一服した。一方、欧州株は全面高で、リスク選好の円売りになった。

 

4月米小売売上高が予想を下回る結果だったことを受けて一時109.16円まで下落したものの、米長期金利の低下が一時的だったこともあり、ドル買い戻しが入った。米4月鉱工業生産・稼働率も市場予想を下回ったことを受け戻りの鈍い展開になった。5月ミシガン大学信頼感指数は予想を下回ったものの、期待インフレ率上昇でドル買いがやや優勢になった。NY市場序盤は上値が重く小幅推移となった。米長期金利も1.63-1.64%台で方向感が出にくくなり、109.40円近辺で小動きになった。その後は、典型的なNY金曜午後マーケットとなり動意のない展開になった。

 

★欧米主要経済指標

・米・4月小売売上高:前月比0%(予想:+1.0%、3月:+10.7%←+9.8%)
・米・4月小売売上高(除自動車):前月比-0.8%(予想:+0.6%、3月:+9.0%←+8.4%)
・米・4月小売売上高(除自動車・建材):前月比-1.5%(予想:‐0.2%、3月:+7.6%←+6.9%)
・米・4月輸入物価指数:前月比+0.7%(予想:+0.6%、3月:+1.4%←+1.2%)
・米・4月鉱工業生産:前月比+0.7%(予想:+0.9%、3月:+2.4%←+1.4%)
・米・4月設備稼働率:74.9%(予想:75.0%、3月:74.4%)
・米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:82.8(予想:90.0、4月:88.3)・米・5月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:4.6%(予想3.5%、4月:3.4%)
・米・5月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:3.1%(4月:2.7%)
・米・3月企業在庫:前月比+0.3%(予想:+0.3%、2月:+0.6%←+0.5%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.16-44円のレンジ

・米インフレ懸念を背景とした米長期金利の上昇は一服

・低調な4月米小売売上高を受けて一時109.16円

・米景気回復への過度な期待の後退で金利低下

・米長期金利低下で高PER銘柄買いで一時430ドル超高

・VIX指数は23.13から18.81へ大幅低下

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ