★欧州市場朝方の取引では、前日の欧米市場から強まったドル全面安の流れは一服した。欧州株式市場の全面安や米国株式先物の軟調地合い、米長期金利の低下を受けリスク回避のドル買いが強まった。欧州株は軒並み下げ幅を拡大し、NYダウ先物も500ドル超下落したことで徐々に円買いが強まった。米国の経済指標は総じて想定の範囲内となったほか、2月分だったことで新型ウイルスの影響が十分に反映されていないことから市場の反応は限定的だった。
米3月消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値が89.1と速報値の95.9から悪化し、予想の90.0を下回ったことも相場の重石となった。全米の新型ウイルスの感染が中国やイタリアを上回る世界で最大の感染数に拡大し、米経済が停止する中、景気悪化への不安が払しょくしきれずNYダウは一時1000ドル超安、米長期金利は0.85%から0.73%まで低下し円買いが優勢となった。ドル売りの流れが変わらず、日通しの安値を更新した。『米下院は2兆ドル規模の景気対策法案を可決し、トランプ大統領に送付』との報道が伝わったが、織り込み済みで反応は薄かった。
★欧米主要経済指標
・米・2月コアPCE価格指数:前年比+1.8%(予想:+1.7%、1月:+1.6%)
・米・2月個人所得:前月比+0.6%(予想:+0.4%、1月:+0.6%)
・米・2月個人消費支出:前月比+0.2%(予想:+0.2%、1月:+0.2%)
・米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:89.1(予想:90.0、速報値:95.9)
・米・3月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.2%(予想:2.4%、速報値:2.3%)
・米・3月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.3%(速報値:2.3%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.72-109.06円のレンジ
・ジョンソン英首相が新型ウイルスに感染で英国株が急落
・米FRBのバランスシートが5兆2542億どるで過去最高を更新
・米3月消費者態度指数(ミシガン大調べ)の確報値が悪化
・米下院で2兆ドル規模の景気対策法案を可決
・VIX指数は61.00から65.54へ上昇
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