FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米株安・米長期金利低下でドル売り!

 

★欧州市場序盤の取引では、香港株の大幅下落を受け、欧州株が全面安で推移し、ドル/円は一時110.00円割れとなった。なお、NYダウ先物は170ドル安、米長期金利も1.25%台で一旦下げ渋りとなった。リスク回避によるドル高・円高の動きが加速する中、株安と米長期金利の低下が一服となるに連れ、110.10円台に小幅持ち直した。NYダウ先物が一時200ドル超安に反落となった後、140ドル安に下げ幅を縮小するに連れて、リスク回避の円高圧力はいくぶん緩和した。米長期金利が1.25%台で戻りが鈍いことから、110.10円近辺で上値の重い展開が継続した。

 

米長期金利の低下が再開したほか、6月耐久財受注額が予想を下回る結果となったこともドル売りを誘った。7月米消費者信頼感指数や同月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったことを受けて、110円台前半まで下げ渋る場面もあったが戻りは鈍かった。ロンドンフィキシングにかけてドル売りに拍車がかかった。米国株売り・債券買いのリスク回避ムードの高まりを受け円買い・ドル売りが継続した。米国株が下げ幅を縮小するのを眺めながら、下値を切り上がる展開になった。シューマー米民主党・上院院内総務が超党派のインフラ法案の上院通過について楽観的な見通しを示したことが下支えとなった。

 

★欧米主要経済指標

・米・6月耐久財受注速報値:前月比+0.8 %(予想:+2.2%、5月:+3.2%←+2.3%)
・米・6月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.3%(予想:+0.8%、5月:+0.5%←+0.3%)
・米・6月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.6%(予想:+0.8%、5月:+0.9%←+1.1%)
・米・5月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+16.99%(予想:+16.33%、4月:+15.01%←+14.88%)
・米・5月FHFA住宅価格指数:前月比+1.7%(予想:+1.6%、4月:+1.8%)
・米・7月リッチモンド連銀製造業指数:27(予想:20、5月:26 22)
・米・7月消費者信頼感指数:129.1(予想:123.9、6月:128.9←127.3)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.55-110.17円のレンジ

・欧州勢参入直後は株安に伴うリスク回避のドル買い・円買い

・6月米耐久財受注額が予想を下回り米長期金利が1.22%台に低下

・ロンドンのフィキシングに向けたドル売りフローを観測

・NYダウ一時260ドル超安、日経平均先物は560円安まで下落

・VIX指数は17.58から19.36へ上昇

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