★欧州市場朝方の取引では、イタリアの株価と国債価格が大幅高となり、ユーロ/円の上昇につれて110円台に反発した。イタリアの経済・財務相が先週末、現地紙とのインタビューで『ユーロ離脱はいっさい議論していない』と述べたことが背景にあった。英国の経済指標悪化で景気減速への懸念からポンド/円の下落などに押されたが、米長期金利の上昇に支えられ、109.90円前後で小幅な値動きとなった。欧州株は全面高で推移し、ポンド/円の売りも一服で、ドル/円はやや安心感から買いが継続した。ただ、米長期金利が伸び悩んだことでドルの上値は重かった。200日線の110.18円が意識されると戻り売りの動きが出た。市場の関心は12日の米朝首脳会談に移る中、短期売買に終始した。米ホワイトハウスは声明で『米国と北朝鮮の協議は進行中で、予想より速く進んでいる』との見解を示した。米3年債入札と米10年債入札を控える中、109.90円前後での持ち高調整が続いた。米国株相場が底堅く推移していることなどをながめ円売り・ドル買いがじわりと強まった。
主要7カ国首脳会議(G7サミット)での米国と他国との対立を受けた貿易戦争への懸念から、ドル売り・円買いが先行した。しかし、その後は、米朝首脳会談、米連邦公開市場委員会(FOMC)、欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、思惑的なドル買い、ユーロ買い、円売りが優勢になった。欧米市場ではほぼ25銭円の狭い値幅での動きとなり、様子見ムードの強い展開となった。
本日の米朝首脳会談までは様子見ムードが強く、値幅の狭い展開が予想される。予測不能な米朝首脳だけに、首脳会談後の記者会見では大きく振れる可能性があるので注意が必要となる。
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