★欧州市場朝方の取引では、主要国による協調利下げ期待が高まり、株価が大幅反発となる中、リスク回避が後退して円売り戻しが加速した。新型肺炎への各国の対応を期待して株高が進んだ局面ではドル買いが強まったが、株高が一服し米長期金利が1.09%台まで再び低下するとドルの戻り売りに押された。欧州株は高安まちまちで方向感つかみにくく、NYダウ先物も上げ幅を縮小したことで、ドル売りが継続した。FRBによる早期利下げ観測が強まる中、米長期金利が1.07%台まで再低下するに連れてドルの上値を抑えた。NYダウ先物が248ドル安の大幅下落となったが、円高は抑制された。
2月米ISM製造業景気指数が50.1と予想の50.5を若干下回ったことが相場の重石となったほか、米長期金利低下に伴うドル売りが強まった。その後、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。『G7財務相は3日に新型コロナウイルス対策で電話会議を行う予定』と伝わると、NYダウが760ドル超高まで上げ幅を拡大した。米国株高を背景とした戻り高値も限定的となり、全般ドルの上値の重い動きが続いた。ただ、トランプ大統領が製薬会社との会合を実施したと伝わると、新型肺炎のワクチンの早期開発期待が強まり、米国株高進行とともに円売りが強また。
★欧米主要経済指標
・独・2月製造業PMI改定値:48.0(予想:47.8、速報値:47.8)
・ユーロ圏・2月製造業PMI改定値:49.2(予想:49.1、速報値:49.1)
・英・2月製造業PMI改定値:51.7(予想:51.9、速報値:51.9)
・英・1月住宅ローン承認件数(中銀):7.09万件(予想:6.80万件、12月:6.79万件←6.72万件)
・米・2月製造業PMI改定値:50.7(予想:50.8、速報値:50.8)
・米・2月ISM製造業景況指数:50.1(予想:50.5、1月:50.9)
・米・1月建設支出:前月比+1.8%(予想:+0.6%、12月:+0.2%←-0.2%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.37-108.57円のレンジ相場
・2月米ISM製造業景気指数は予想を若干下回る
・主要中央銀行が協調して金融緩和に動くとの期待
・今月のFOMCでの0.50%の利下げを織り込む
・トランプ大統領が製薬会社との会合を実施
・NYダウは1293.96ドル高と過去最大の上げ幅
・VIX指数は40.11から33.42へ低下
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