FITS エコノミックレポート

★欧州市場朝方の取引では、欧州主要株価指数が全面高となったことを背景に112.70円台でドル堅調地合いを維持した。欧州勢本格参入後、イタリアの株価と国債価格の上昇一服となる中、リスク選好の流れは後退した。欧州市場中盤の取引では、全般的なドル高地合いが持続した。NYダウは65ドル高に続伸、米長期金利は前週末終値付近でもみ合いとなった。欧州株全面高でNYダウ先物も大幅高となり、米長期金利が3.2％台に上昇したことでドル買いが優勢となった。

その後、NYダウが失速、サウジアラビア不安や決算発表警戒で戻り売りに押された。NYダウが一時200ドル超安と弱含むのをながめて再びドル売り･円買いが優勢となった。ただ、3桁安が続いていたNYダウが60ドル安程度まで下げ幅縮小すると112.80円台を回復した。

★欧米主要経済指標

・米・9月シカゴ連銀全米活動指数：0.17（予想：0.21、8月：0.27←0.18）

★欧米市場のポイント

･112.65-88円のレンジ相場

･ドイツ第3四半期成長が失速した可能性

･イタリア政府が予算案修正せず

･米9月シカゴ連銀全米活動指数予想を下回る

･英メイ首相の政治的立場が不安定

･VIX指数は19.89から19.64に低下