★欧州市場序盤の取引では、欧州株が大幅続伸となったことを受け、リスク選好によるドル全面安が持続した。株高を背景に円安地合いも進行し、クロス円も全面高で推移した。欧州株の上昇の勢いは一服、日経先物も210円高で上げ渋る中、ドルは全般もみ合いになった。NYダウ先物が680ドル高、米長期金利は0.75%半ばまで上昇したことで、ドル買いが優勢になった。欧州市場では109.14円まで強含んだ後、米長期金利が伸び悩んだことで上昇は一服した。欧米株が堅調に推移したことで、リスクオンの円売りが入るものの、ドルが欧州通貨に対して売られたことでドル売りも散見された。
株価失速に伴うクロス円の伸び悩みにつれて108.80円台まで下げる場面があったが、ロンドンフィキシングに向けたドル買いのフローにより109円台を回復した。欧米など株高の動きはリスク選好の売りに寄与する部分もあるが、一方では現金化目的で強まったドル買いの後退にもつながりドルの上値が重くなった。NYダウが上昇幅を縮小する中、円がやや買われ気味となった。NYダウがマイナス圏で引けたことでリスク回避の円買いとなった。
★欧米主要経済指標
・米・2月JOLT求人件数:688.2万件(予想:650.0万件、1月:701.2万件←696.3万件)
・米・2月消費者信用残高:+223.31億ドル(予想:+140.00億ドル、1月:+120.6億ドル←+120.21億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は108.66-109.14円のレンジ
・新型肺炎の感染拡大がピークを迎えるとの期待
・ECBはギリシャ国債を担保として受け入れ
・ロンドンのフィキシングに向けてドル買いのフロー
・NYダウは930ドル超高から失速しマイナス圏で引けた
・VIX指数は45.24から46.70へ上昇
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