★欧州市場序盤の取引では、ドルは全般もみ合い商状となったが、米長期金利の低下を背景に107.10円付近でもみ合いとなった。なお、NYダウ先物は13ドル安、日経先物は50円安と続落した。欧州市場では、米10年債利回りは低水準ながらやや持ち直し、NYダウ先物のプラス圏推移でドルと円が売られる中、ドル/円の戻りを抑制した。107.10円まで売りが先行するも、クロス円の底堅い動きも支えに下げ渋り、107.10円台での小動きとどまった。
6月米住宅着工件数は予想を上回る一方で、同建設許可は予想を下振れたことで107円前半で小動きが続いた。米消費者信頼感の悪化を受けた景気見通しが悪化した。ウイルス感染の再燃で景況感が悪化しており、今後の消費が鈍化することを示唆した。NYダウがマイナス圏での推移となるなど、リスク回避的な動きが意識される中で円買い圧力が意識された。ドルが欧州通貨に対して売られると、円買いが継続した。金曜のNY午後に入り、徐々に動意が薄くなった。米疾病予防管理センターによれば、米国の新たな感染者数は1日あたりでは過去最多を記録したと発表した。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・6月消費者物価指数改定値:前年比+0.3%(予想:+0.3%、速報値:+0.3%)
・ユーロ圏・6月消費者物価コア指数改定値:前年比%(予想:+0.8%、速報値:+0.8%)
・米・6月住宅着工件数:118.6万戸(予想:119万戸、5月:101.1万戸←97.4万戸)
・米・6月住宅建設許可件数:124.1万戸(予想:129.0万戸、5月:121.6万戸←122.0万戸)
・米・7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:73.2(予想:79.0、6月:78.1)
・米・7月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:3.1%(6月:3.0%)
・米・7月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.7%(6月:3.0%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は106.90-107.27円のレンジ
・18日に開かれるEU首脳会議で復興基金案について合意できるとの期待
・英首相が経済再開策と感染再拡大への対応策を発表でリスク選好
・米国の新型コロナウイルスの感染拡大の被害が再び深刻
・7月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)予想を下回ったことが相場の重石
・VIX指数は28.00から25.68へ低下
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