★欧州市場序盤の取引では、欧州株が全面安で推移する中、米長期金利の上昇に加え、リスク回避の動きがドル相場を支援した。世界的な株安が持続する中、日経先物も270円安に続落した。ドル/円はクロス円の下落に圧迫されドルが伸び悩み推移した。欧米株が下げ幅を拡大、原油先物も反落に転じる中、米長期金利が1.57%から1.54%へ上昇幅を一段と縮小すると、ドルはじり安を継続した。
9月ADP全米雇用報告が市場予想を上回ったことでドル売りは一服した。米長期金利が1.50%台まで低下したことで、米金利に敏感なドル/円は弱含みとなった。また、株安の影響もありクロス円も軟調となった。NYダウが一時450ドル超下落したことを受けてリスク回避の円買いが先行した。米長期金利が低下に転じたこともドルの重石となり、一時111.17円付近と日通し安値を付けた。低下していた米金利の動きが落ち着き、米国株が下げ幅を縮めたことで下げ渋った。米国のデフォルト懸念が後退し、米国株式主要3指数が全てプラス圏に浮上した。投資家のリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いがじわりと強まった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・8月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.8%、7月:-2.6%←-2.3%)
・英・9月建設業PMI:52.6(予想:54.0、8月:55.2)
・米・9月ADP雇用統計:+56.8万人(予想:+43.0万人、8月::+34万人←+37.4万人)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は111.17-73円のレンジ
・急騰していた天然ガスや原油価格が一転下落
・9月ADP全米雇用報告は市場予想を上回る改善
・債務上限問題で米共和党が妥協案を提示
・米国のデフォルト懸念が後退し米国株が全てプラス圏
・VIX指数は21.3から21.0へ低下
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