★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物と米長期金利が反発となったことを背景に、ドル全面安の流れは一服した。なお、欧州株は高安まちまちの動きとなった。NYダウ先物と米長期金利が反発を維持する中、ドル買い戻しの流れが進展した。米長期金利が2.11%台を回復し、ドル全面安を巻き戻す流れとなった。また、欧州株はほぼ全面高、NYダウ先物も堅調でドル買いの動きとなった。ただ、欧州市場中盤では、米長期金利が上げ渋る中、ドルの戻り売りは鈍く伸び悩みで推移した。その後、中国商務省が柔軟な態度を示したほか、メキシコ外相が『ワシントン訪問は有益だった』との見解を示したことで貿易戦争への過度な懸念が後退したことで、ドルの買い戻しとなった。
パウエルFRB議長の発言で利下げ思惑が高まり、ドルは一時108円前後に押し戻される展開となった。NYダウが400ドル超高まで上げ幅を拡大し、米長期金利が2.14%近辺まで上昇したことを支えにドル買い戻しが入った。米利下げ思惑が強まったことを背景にドルが重い展開となった。通商リスクを背景としたリスク回避の円買いは一段落したが、米利下げ観測の高まりがドルの重石となり上値の重い展開となった。
★欧米主要経済指標
・英・5月建設業PMI:48.6(予想:50.6、4月:50.5)
・ユーロ圏・5月消費者物価指数速報値:前年比+1.2%(予想:+1.3%、4月:+1.7%)
・ユーロ圏・5月消費者物価コア指数速報値:前年比+0.8%(予想:+0.9%、4月:+1.3%)
・ユーロ圏・4月失業率:7.6%(予想:7.7%、3月:7.7%)
・米・4月製造業受注:前月比-0.8%(予想:-1.0%、3月:+1.3%←+1.9%)・米・4月製造業受注(除輸送):前月比+0.3%(3月:+0.3%←+0.8%)
・米・4月耐久財受注改定値:前月比-2.1%(速報値:-2.1%)
・米・4月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比0%(速報値:0.0%)
・米・4月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比0%(速報値:0.0%)
★欧米市場のポイント
・107.90-108.35円のレンジ相場
・5月ユーロ圏消費者物価指数が予想を下回りユーロ売り
・南アの1-3月期の前期比年率GDPが予想を下回り売り
・米国発の貿易摩擦を巡る過度な警戒感が後退
・パウエルFRB議長発言で米利下げ期待強まりドルの重石
・VIX指数は18.71から16.97へ低下
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