★欧州市場朝方の取引では、中国株の大幅反発に続き、欧州主要株価指数も全面高で取引を開始したことを背景に、リスク選好改善を受け全般的な円安基調が持続したが、米FOMCを控え値幅は限定的だった。欧州株が全面高で推移し、リスク選好改善によるドル安・円安が進展した。なお、米長期金利は2.170%近辺に上昇幅を縮小した。欧州市場では118円前半と動意の薄い値動きだった。ウクライナ停戦協議の行方を見守りつつ17日未明のFOMC待ちで118.30円を挟んでのもみ合いとなった。
2月小売売上高はコア指数ともに市場予想を下回る結果となったが相場の反応は薄く、118.30円付近で推移した。宮城県や福島県などで地震が発生し、津波注意報が発令されたことを受けてややドル売りとなった。NY市場入りから日米金利差拡大観測にじり高推移が観測された。FOMCで、予想通りFF金利の誘導目標を0.00-0.25%から0.25-0.50%に引き上げることを決めたと発表した。結果公表を受けて米長期金利の上昇とともにドル買いが進行した。節目の119.00円を上抜け一時119.12円と2016年2月以来約6年1ヵ月ぶりの高値となった。しかし、急ピッチで値を上げた反動から118円台後半まで押し戻された。
★欧米主要経済指標
・米・2月輸入物価指数:前月比+1.4%(予想:+1.6%、1月:+1.9%←+2.0%)
・米・2月小売売上高:前月比+0.3%(予想:+0.4%、1月:+4.9%←+3.8%)
・米・2月小売売上高(自動車除く):前月比+0.2%(予想:+0.9%、1月:+4.4%←+3.3%)
・カナダ・2月消費者物価指数:前年比+5.7%(予想:+5.5%、1月:+5.1%)
・米・1月企業在庫:前月比+1.1%(予想:+1.1%、12月:+2.4%←+2.1%)
・米・3月NAHB住宅市場指数:79(予想:81、2月:81←82)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は118.18-119.12円のレンジ
・中国が景気浮揚策を打ち出す方針でリスク選好
・ロシアとウクライナの停戦交渉の進展期待から株高
・米FOMCで予想通り利上げを決定
・米10年債利回りが一時2.24%台まで上昇でドル買い
・VIX指数は29.83から26.67へ低下
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