★欧州市場朝方の取引では、米中貿易戦争に対する警戒感を背景に、世界的な株安が進展する中、リスク回避による円高が持続した。なお、欧州株は大幅続落となった。米長期金利は下げ渋り、ドル売りが抑制され105.90円前後で小動きとなった。中国が米農産品を買わないという米国側の非難について、中国が否定したことでドル買いを誘った。世界的な株安基調や米長期金利の低下が続いていたこともあり、一巡後は再び上値を切り下げた。
米国株などの取引開始を待つ状態で、106.10円を挟んで方向感を欠く展開となった。米7月ISM非製造業指数が53.7と予想の55.5を下回ると米長期金利の低下とともにドル売りが出た。NYダウが750ドル超安まで下げ幅を拡大するなど、米株の軟調な動きが続く中、米長期金利が1.73%近辺まで低下幅を拡大したこともドルの重石となった。その後、中国が米農産品の購入を一時停止すると発表するなど、米中貿易摩擦が激化する中NYダウが900ドル超安まで一段と下げ幅を拡大したが、106円前後でもみ合う展開となった。
★欧米主要経済指標
・英・7月サービス業PMI:51.4(予想:50.3、6月:50.2)
・英・7月総合PMI:50.7(予想:49.8、6月:49.7)
・米・7月ISM非製造業指数:53.7(予想:55.5、6月:55.1)
・米・7月サービス業PMI改定値:53.0(予想:52.2、速報値:52.2)
・米・7月総合PMI改定値:52.6(速報値:51.6)
★欧米市場のポイント
・105.84-106.34円のレンジ相場
・米中両国の対立激化への不安が高まりリスク回避
・米7月ISM非製造業指数が市場予想を下回る
・中国は米国から農産品の購入を一時停止すると発表
・NYダウは一時960ドル超下落
・米10年債金利は一時1.7075%まで低下
・VIX指数は17.64から24.59へ上昇
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