FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 目先様子見ムード強く方向感欠く!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.495%付近に上昇となっていることにドルが下支えされ、110.70円台に小幅反発した。なお、欧州株は堅調推移、NYダウ先物は61ドル高で推移した。米2年債利回りが一時0.26%台まで戻したこともあり、ドルは底堅く推移して110.76円まで上値を広げた。資源国通貨を中心にクロス円が下げ幅を広げたことを受け、ドルが伸び悩みとなった。なお、米長期金利は1.485%、NYダウ先物は25ドル高に上昇幅を縮小した。ドルの利食い売りに上値を抑えられて目先は様子見ムードが強まった。

 

米長期金利が1.50%まで上昇したことでドルが一段高となる中、値動きは鈍いながらも切り返した。月末・四半期末が近づく中、ロンドンのフィキシングに向けた円買いのフローが観測され日通し安値を更新した。一目均衡表転換線が位置する110.41円がサポートとして意識されると下げ渋った。バーキン米リッチモンド連銀総裁やカシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がオンラインイベントで労働市場の進展や経済の回復にはかなりの時間を要すると、慎重な見解を繰り返したことで、ドルは伸び悩んだ。目先は様子見ムードが強まり、方向感の見えにくい展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・6月景況感指数:117.9(予想:116.5、5月:114.5)

・独・6月消費者物価指数速報値:前年比+2.3%(予想:+2.4%、5月:+2.5%)
・英・5月住宅ローン承認件数(中銀):8.75万件(予想:8.58万件、4月:8.69万件)

 

 

・米・4月FHFA住宅価格指数:前月比+1.8%(予想:+1.6%、3月:+1.6%←+1.4%)
・米・4月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+14.88%(予想:+14.7%、3月:+13.36%←+13.27%)
・米・6月消費者信頼感指数:127.3(予想:119.0、5月:120.0←117.2)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は110.40-76円のレンジ

・貴金属相場が総崩れとなる中ドル高の流れ

・米経済指標は予想より強い内容

・ロンドンのフィキシングに向けた円買いフロー

・米FRB要人のハト派発言でドル伸び悩み

・VIX指数は15.76から16.02へ上昇

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