★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.34%台で上昇地合いを維持する中、一時110.22円付近にドルが小幅続伸した。欧州市場では、主要株価が軒並み弱含みとなったものの、米長期金利が上昇したことでドルは底堅く推移した。110円台のオーダー状況は依然として売り優勢であり、米長期金利が1.35%半ばで頭打ちになったこともロングポジションの調整売りが優勢になった。
米4-6月期個人消費(改定値)が前期比+11.9%と事前予想の前期比+12.2%を下回るなど米景気先行き不透明感に一時ドル売りが優勢になった。ブラード米セントルイス連議総裁が2022年第1四半期にはテーパリングを終了すべきと発言したこともあり、ドルが再び買い戻された。その後、アフガニスタンの状況悪化で米国株も下落に転じるとリスク回避の円買いが強まった。その後、NYダウが一時プラス圏を回復したほか、米長期金利が1.36%近辺まで上昇するなど地政学リスクを警戒した動きはほどなく一巡してドルの買い戻しが入った。翌日のパウエル米FRB議長の講演を控えて、大きな方向感は出なかった。
★欧米主要経済指標
・米・4-6月期GDP改定値:前期比年率+6.6%(予想:+6.7%、速報値:+6.5%)
・米・4-6月期個人消費改定値:前期比年率+11.9%(予想:+12.2%、速報値:+11.8%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:35.3万件(予想:35.0万件、前回:34.9万件←34.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:286.2万人(予想:277.2万人、前回:286.5万人←282.0万人)
・米8月カンザスシティ連銀製造業活動:29(予想25、7月30)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は109.93-110.23円のレンジ
・米金融当局者からタカ派的な発言が相次ぎドル下支え
・アフガニスタンの状況悪化報道でリスク回避の動き
・パウエル米FRB議長講演を控えて全般様子見ムード
・VIX指数は17.22から18.84へ上昇
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