FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 様子見ムード強く狭いレンジ相場!

 

★欧州市場序盤の取引では、欧州株が堅調に取引をスタート、WTI原油先物も66ドル台後半に続伸となる中、ドルは主要通貨に対して全面安となった。ユーロやポンドの買いを受けたドル売りが優勢になり、ドル/円も連れ安となった。欧州市場中盤の取引では、NY勢の参入を控え、ドル全面安の流れは一服した。なお、NYダウ先物は84ドル高、米長期金利は前日横ばい圏で推移した。

 

NY勢の参入後は、米長期金利が低下幅を拡大したことに伴ってドル売りが再開した。109円台で戻りの鈍さを確認すると、米長期金利が下落幅を拡大したこともありドル売りが優勢になった。4月米住宅着工件数などの指標が予想より弱い結果となったこともドル売りとなった。NY市場では、法人税増税を警戒し寄り付き後上昇していたNYダウは下落に転じたほか、米長期金利も1.66%から1.64%まで低下した。その後、ドルは下げ渋り買い戻しも入るも、戻り高値109.01円近辺にとどまり、109円手前で上値の重い動きが続いた。米国株のさえない動きや米長期金利の低下も重石となり、108.80円台に押し戻された。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・1-3月期GDP改定値:前年比-1.8%(予想:-1.8%、速報値:-1.8%)
・ユーロ圏・1-3月期GDP改定値:前期比-0.6%(予想:-0.6%、速報値:-0.6%)
・ユーロ圏・3月貿易収支:+158億ユーロ(2月:+177億ユーロ)

 

 

・米・4月住宅着工件数:156.9万戸(予想:170.4万戸、3月:173.3万戸←173.9万戸)
・米・4月住宅建設許可件数:176万戸(予想:177.0万戸、3月:175.5万戸←175.9万戸)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は108.79-109.01円のレンジ

・欧州市場では経済正常化を期待した欧州通貨買い優勢

・NY原油先物が一時3%超下落したことを受け産油国通貨売り

・4月米住宅着工件数など米経済指標が予想より弱くドル売り

・明日の米FOMC議事要旨の公表を控え様子見ムード

・VIX指数は19.72から21.34へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ