★欧州市場朝方の取引では、黒田日銀総裁が会見で『金融緩和は前回会合よりも前向きになった』と発言したことで、小幅に買われる場面もあったが影響は限定的となった。欧州市場で108円付近でのもみ合いとなった。米長期金利が1.78%付近で下げ渋っており、ドル売りを抑制した。一方、欧州株式市場はほぼ全面高となったものの、NYダウ先物は軟調地合いとなった。英MPC前に下落を強めたポンド/円へ連れた動きとなった。昨日だけでFOMCの内容を織り込みきれなかった感のある米株市場のオープン待ちの様相となった。米9月フィラデルフィア連銀景況指数、米新規失業保険申請件数の上振れの結果を受けてドル買いが優勢となった。
下落していたNYダウ先物がプラス圏を回復したことを支えに再び108円台に乗せたものの、追随する動きは見られなかった。NYダウは小高い水準で伸び悩み、米長期金利は1.76%台で推移し108円近辺で小動きとなった。日米欧など主要国の金融政策イベントを通過し、材料出尽くし感がくすぶり108円前後で動意に欠ける動きとなった。サウスチャイナモーニングポスト紙が『中国と通商協議で合意出来なければトランプ大統領は関税を一段と引き上げる用意』と伝わると円買いが強まった。しかし、ひけにかけてはドルは買い戻され、再び108円台を回復して終了した。
★欧米主要経済指標
・英・8月小売売上高(自動車燃料含む):前月比-0.2%(予想:0.0%、7月:+0.4%←+0.2%)
・米・8月中古住宅販売件数:549万戸(予想:538万戸、7月:542万戸)
・米・8月景気先行指数:前月比0%(前月比予想:-0.1%、7月:+0.4%←+0.5%)
・米・9月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:12.0(予想:10.5、8月:16.8)
・米・先週分新規失業保険申請件数:20.8万件(予想:21.3万件、前回:20.6万件←20.4万件)
・米・失業保険継続受給者数:166.1万人(予想:167.2万人、前回:167.4万人←167.0万人)
・米・4-6月期経常収支:-1282億ドル(予想:-1274億ドル、1-3月期:-1362億ドル←-1304億ドル)
★欧米市場のポイント
・107.84-108.12円のレンジ相場
・英国がEUと合意した上で円滑に離脱する可能性高まる
・英中央銀行は市場予想通り政策金利を据え置き
・米経済指標は概ね良好な結果となったが相場の反応は限定的
・米中通商協議で合意出来なければ米国は関税を引き上げ用意報道
・VIX指数は13.95から14.05へ上昇
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