FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 有事のドル買い継続!

 

★欧州市場朝方の取引では、世界的な株安を背景に、旺盛なドル資金需要に支援されて、最近のドル全面高基調が維持した。ドル/円も106円台後半から107円台半ば付近に持ち直した。米長期金利上昇が一服となるに連れドル買いの勢いも後退したが、欧州株の下落が一服すると再びドル買いが優勢となった。欧州市場では、荒い値動きの中、欧州通貨を中心にドル売り戻しの動きが優勢となったことに連れた円買いとなった。米国の大規模な経済対策の発動で財政赤字拡大を不安視して米長期金利が上昇するとNYダウ先物が大幅安にもかかわらずドル買いが優勢となった。

 

NY勢参入後に改めてドル需要が高まり、ドル買いの動きが強まった。米企業の短期資金の調達が難しくなるなどドル需要がひっ迫する中、ドル全面高の展開となった。ドルインデックスは一時100.80と2017年4月以来高値を付けた。新たにドル買いニュースは流れていないものの、ドル買いのトレンドが止まらなかった。今月3日の高値に面合わせする108.54円まで上昇した。なお、S&P500指数は7%超急落し、売買は一時中断した。流動性の高い金融資産としてドルを確保する動きが続き一時2月28日以来の108.65円まで上昇した。ドルが全体的に売り戻されたことで108円割れとなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・1月貿易収支:+13億ユーロ(12月:+231億ユーロ)
・ユーロ圏・2月消費者物価指数改定値:前年比+1.2%(予想:+1.2%、速報値:+1.2%)
・ユーロ圏・2月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.2%(予想:+1.2%、速報値:+1.2%)

・米・2月住宅着工件数:159.9万戸(予想:150.0万戸、1月:162.4万戸←156.7万戸)
・米・2月住宅建設許可件数:146.4万戸(予想:150.0万戸、1月:155.0万戸)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.98-108.65円のレンジ相場

・資産の現金化に伴うドル需要が高まっている

・米企業の短期資金の調達が難しくなるなどドルひっ迫

・WTI原油先物が一時24%を超す暴落

・米国株式が急落し今月4回目のサーキット・ブレーカー

・VIX指数は75.91から76.45へ上昇

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