★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物が4%超の反発、米長期金利も0.88%付近に上昇となったことを受け、リスク回避が後退し円売りが優勢となった。なお、欧州株は大幅反発して取引を開始した。欧州株が伸び悩む一方、米長期金利が0.95%近辺で上昇地合いを維持したことでドルが底堅く推移した。日銀が来週以降、年度末に向けてターム物資金の積極的な供給を実施、との報道を受けた円売りが強まった。また、中国人民銀行が一部銀行を対象に預金準備率の0.5%引き下げを決定したことを受け円売りが優勢となった。米長期金利上昇を受けたドル買いと日米株先物や欧州株高を受けた円売りが優勢となった。
各国の景気支援策強化を背景に株高が進み上値を伸ばすとドル買いが強まった。しかし、NYダウが売りに押されて500ドル高程度まで上げ幅を縮小するとドル売りが優勢になった。米FRBが国債買い入れの対象を30年債まで広げたことを好感し、NYダウが再び1000ドル高となったことを眺めドル買いが回復したが上値は重かった。株の買い戻しや米長期金利上昇を眺めながらドルの上昇力が強まった。しかし、108円付近に本邦輸出勢の売りが並び始めたとの声も聞かれ、ドルは伸び悩んだ。その後は、16日に実施されるG7首脳の緊急ビデオ会議への期待感も支えとなりドル買いが強まった。
★欧米主要経済指標
・米・2月輸入物価指数:前月比‐0.5%(予想:-1.0%、1月:+0.1%←0.0%)
・米・2月輸入物価指数:前年比‐1.2%(予想:-1.5%、1月:+0.3%)
・米・2月輸出物価指数:前月比‐1.1%(予想:-0.4%、1月:+0.6%←+0.7%)
・米・2月輸出物価指数:前年比‐1.3%(予想:-0.6%、1月:+0.4%←+0.5%)
・米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:95.9(予想:95.0、2月:101.0)
・米・3月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.3%(予想:2.4%、2月:2.4%)
・米・3月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.3%(予想:2.4%、2月:2.3%)
★欧米イベント
・ドル/円相場は105.32-108.50円のレンジ
・16日に実施されるG7首脳会議への期待感が支え
・NYダウ先物が5%上昇でリミットアップで『サーキット・ブレーカー』発動
・リスク資産の急落で流動性が枯渇し始め『有事のドル買い』
・米非常事態宣言で政策を総動員する姿勢を打ち出したことを好感
・VIX指数は75.47から57.83へ低下
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