FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 月末絡みのドル売りフロー観測!

 

★欧州市場朝方の取引では、先週末の反動調整からドル安・円安の流れが持続した。全般的なドル安圧力を受け115.40円台でもみ合い推移となった。NYダウ先物が小幅マイナス圏に失速、米長期金利も1.77%台に低下となったが、円相場の反応は薄い展開となった。欧州市場で主要指数が強含み、株高を好感された一方で、米長期金利の戻りは鈍く、ドル買いは後退した。欧州勢本格参入後も動意は乏しく115.50円前後で小幅な値動きになった。米長期金利が1.786%近辺に持ち直したが、目立った反応は見られなかった。

 

NYダウ先物が280ドル超下げたことに伴って円高とドル高が同時進行した。NY勢が加わる時間帯に入ると、米長期金利が上昇一服から低下すると、ドルは弱含み展開となった。米長期金利が1.81%から1.79%まで低下するとドル売りが優勢になった。1月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が予想を上回ったことが下支えとなりドル売りが後退した。月末のロンドンフィキシングに絡んだドル売りフローが観測されドル/円は頭の重い展開になった。米長期金利が徐々に上昇幅を縮小するなか、全般にドル売りの動きが強まった。米SF連銀のデイリー総裁は早くて3月利上げの可能性示唆も調整は緩やかと言及するとドルは続落した。月末でドル売りは継続し、米長期金利が1.786%へ低下すると114.89円付近まで下落した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・10-12月期GDP速報値:前年比+4.6%(予想:+4.6%、7-9月期:+3.9%)
・ユーロ圏・10-12月期GDP速報値:前期比+0.3%(予想:+0.4%、7-9月期:+2.3%←+2.2%)

・独・1月消費者物価指数速報値:前年比+4.9%(予想:+4.4%、12月:+5.3%)

 

・米・1月シカゴ購買部協会景気指数:65.2(予想:61.5、12月:64.3←63.1)
・米・1月ダラス連銀製造業活動指数:2.0(予想8.0、12月:7.8←8.1)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は114.89-115.52円のレンジ

・ウクライナ緊張で安全通貨としてのフラン買い継続

・1月独CPI速報値が予想を大幅に上回るとユーロ買い

・ロンドンのフィキシングに絡んだドル売りフロー

・米SF連銀総裁は早ければ3月にも利上げ

・米アトランタ連銀総裁は3月の0.5%の利上げを否定

・VIX指数は27.66から24.83へ低下

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