FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 月末に絡み乱高下!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が下げ渋る中、ドル売り圧力は緩和されたものの、ドルの戻りは鈍かった。欧州市場では、米長期金利が下げ渋ったことでドル売りは仕掛けづらく、じり高で109.90円付近に上昇した。なお、欧州株式やNYダウ先物もプラスを維持した。欧州株式市場は全面高となり、株高を好感した円売りが入ったが、心理的節目の110円付近で売りが強まり、一段の上昇は阻止された。110円台乗せに失敗したことで、ドルの戻り売りが優勢になった。

 

欧米株が上値の重い動きとなる中、NY勢参入とともに全般リスク回避の円買いが強まり、ストップロスを巻き込み下落した。市場では『目先のストップロスをつけただけの動き』との声が聞かれ直ぐに持ち直した。ただ、米経済指標が軒並み予想を下回ったことで、米長期金利が1.26%台に低下する中、ドル売りが再開した。月末を迎えたロンドンのフィキシングに向けてドル買いのフローが観測されドルは持ち直した。米長期金利が1.31%台まで上昇したことが相場の支援材料となり110円を超えた。米長期金利の序章が一服するとドル売りが出た。米国株が再び下げに転じたことも相場の重石になった。NYタイムに入って神経質な動きとなったが、動きが落ち着き110円前後でこう着した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・8月消費者物価指数速報値:前年比+3.0%(予想:+2.7%、7月:+2.2%)
・ユーロ圏・8月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.6%(予想:+1.5%、7月:+0.7%)
・英・7月住宅ローン承認件数(中銀):7.52万件(予想:7.80万件、6月:8.13万件)

 

 

・米・6月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+19.08%(予想:+18.60%、5月:+17.14%←+16.99%)
・米・6月FHFA住宅価格指数:前月比+1.6%(予想:+1.9%、5月:+1.8%←+1.7%)
・米・8月シカゴ購買部協会景気指数:66.8(予想:68.0、7月:73.4)
・米・8月消費者信頼感指数:113.8(予想:123.0、7月:125.1←129.1)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.55-110.08円のレンジ

・欧州市場では110円乗せに失敗するとドル失速

・米経済指標は弱い内容だったことでドル売り

・ロンドンフィキシングに向けドル買いのフロー

・米長期金利が1.31%台まで上昇したことが支援

・VIX指数は16.39から16.48へ上昇

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