★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が低下となっていることを受け、戻り売りに押されて111.20円台にドルが反落した。なお、欧州株は全面高で推移、NYダウ先物も200ドル超高に反発となったが、円相場は反応薄となった。欧州市場では、米長期金利の失速で、一時111.17円近辺まで下落した。一方、欧米株価指数が総じて強含んだことで、円買いは抑制された。米長期金利が1.50%割れに低下幅を広げたが、111.20円前後の抵抗が強く、ドルは下げ渋った。米長期金利は、さらに低下したものの、ドル買い地合いに変化はなかった。
NY勢が参入し始めるなかで米長期金利が1.49%台から1.51%台まで戻したことで111.50円台まで反発した。米8月中古住宅販売成約指数が前月比で予想を大幅に上回り米景気先行き不透明感が後退してドル買いがやや優勢になった。月末・期末に向けてのドル需要が高まる中でドル買いが継続した。その後も、ドル高の流れは変わらず、米長期金利が1.52%台まで回復したことも支えとなった。米FRBによるテーパリングの年内着手や2022年の利上げ開始の可能性が意識される中、ドル先行観は強く一時112.04円と昨年2月21日以来の高値を更新した。利食い売りに押されて112円を再び割り込むも、下値の堅さは継続された。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・9月景況感指数:117.8(予想:116.9、8月:117.6←117.5)
・英・8月住宅ローン承認件数(中銀):7.45万件(予想:7.30万件、7月:7.51万件←7.52万件)
・米・8月中古住宅販売成約指数:前月比+8.1%(予想:+1.4%、7月:-2.0%←-1.8%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は111.17-112.04円のレンジ
・米FRBによる早期金融引き締め観測などを背景にドル全面高
・米8月中古住宅販売成約指数が予想を大幅に上回る
・月末・期末に向けたドル需要が高まる
・NY午後に入り米10年債利回りが上昇に転じたことが相場の支え
・VIX指数は23.25から22.56へ低下
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