★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.50%台に上昇したことを背景に、ドルが全般底堅く推移し、110.50円近辺でドル高基調を維持した。なお、欧州株は高安まちまち、NYダウ先物は6っドル高で推移した。米長期金利は前日比横ばいの1.489%付近で上げ渋り、NYダウ先物も5ドル安に小幅反落となる中、ドル/円の上昇は一服も下押しも限定的だった。米長期金利が1.472%付近に再低下となったことを受け、110.40円近辺で推移した。
パウエル米FRB議長証言を控え、米長期金利が1.48%から1.50%へ上昇したことを眺め、NY勢の参入後は買いが先行し、110.70円台へ上伸した。5月米中古住宅販売件数や6月米リッチモンド連銀製造業景気指数は予想を上回る結果となりドル/円はじり高となった。米財務省による2年債入札を控え金利の低下に伴いドル売りが再燃した。低下傾向の米金利を眺めながらユーロ買いドル売りが進行した動きに引きずられ110.70円割れまで上値を切り下げた。パウエル米FRB議長の議会証言を受けて、早期の利上げ観測が和らぐと110.57円近辺まで上値を切り下げた。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・6月消費者信頼感指数速報値:-3.3(予想:-3.1、5月:-5.1)
・米・6月リッチモンド連銀製造業指数:22(予想:18、5月:18)
・米・5月中古住宅販売件数:580万戸(予想:573万戸、4月:585万戸)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は110.34-79円のレンジ
・米長期金利が1.50%台まで上昇したことを手掛かりにドル買い先行
・18日高値110.82円が目先のレンジスタンスとして意識
・欧州市場ではパウエル米FRB議長の議会証言控え様子見
・パウエル米FRB議長の議会証言では早期の引き締めに対し慎重姿勢
・VIX指数は17.89から16.66へ低下
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