FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 方向感ないが底堅い展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利の上昇などにより111.30円台で底堅かったが、ポンド中心の取引となり、ドル/円の商いは低調だった。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。ユーロ/円を中心にクロス円が総じて堅調に推移したことにつれたほか、米長期金利が2.66%台まで上昇幅を広げたことも支えに111.40円台へ上昇した。ブレグジット合意案の採決に悲観的な見方が強まり、リスク回避の動きから円が買われる展開となった。

 

米2月消費者物価指数(CPI)は総合が前年比で予想を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数も前月比・前年比ともに予想より弱かったことで米長期金利が低下に転じたことでドル売りが優勢になった。安く始まったNYダウが上げに転じると円売り・ドル買いがじわりと強まった。下値の堅さも確認されると111.40円近辺まで切り返したが、方向感は鈍く111円台の狭いレンジ内で推移した。米長期金利が10年債入札後に低下幅を拡大したことを手掛かりに111.20円台に押し戻された。

 

★欧州主要経済指標

・英・1月鉱工業生産:前月比+0.6%(予想:+0.2%、12月:-0.5%)
・英・1月製造業生産:前月比+0.8%(予想:+0.2%、12月:-0.7%)
・英・1月貿易収支:-130.84億ポンド(予想:-122.00億ポンド、12月:-126.86億ポンド←-121.02億ポンド)

・米・2月消費者物価指数:前年比+1.5%(予想:+1.6%、1月:+1.6%)
・米・2月消費者物価コア指数:前年比+2.1%(予想:+2.2%、1月:+2.2%)
・米・2月消費者物価指数:前月比+0.2%(予想:+0.2%、1月:0.0%)
・米・2月消費者物価コア指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、1月:+0.2%)

 

★欧米市場のポイント

・111.08-46円のレンジ相場

・英議会はメイ首相のEU離脱案を否決

・低調な米インフレ指標を受けドル売り

・S&P500とナスダックが上昇するとドル買い戻し

・VIX指数は14.33から13.77へ低下

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