FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 感染拡大でリスク回避の円買い強まる!

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利の動きに連れながらも値幅は狭く、107.30円を中心にもみ合い商状となった。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。新型肺炎に伴う懸念が根強く、NYダウ先物が400ドル超下げ幅を広げ、欧州株も軟調に推移する中、107.15円付近を下抜けるとストップロスを巻き込み下落した。ただ、NYダウ先物と米長期金利の下げが一服となるに連れて、ドル売りの動きは一巡した。その後は、NY勢の本格参入を前にいったん下堀りの動きは一服した。しかし、NYダウ先物の大幅安と米長期金利の大幅な低下が重石となり106.80円近辺で上値の重い展開となった。

 

新型肺炎の感染拡大による世界景気の下振れ懸念から、世界的に株価が下落するとリスク回避目的の円買い・ドル売りが優勢となった。NYダウの下げが一服するも600ドル超安水準で軟調な動きが継続した。NYダウが950ドル超安、米長期金利が0.90%割れに低下している動きを嫌気されドルは下げ止まらない展開となった。リスク回避の円買いが止まらず、ドル/円は105.94円まで安値を更新した。

 

★欧米主要経済指標

・米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率+1.2%(予想:+1.3%、速報値:+1.4%)
・米・10-12月期単位労働コスト改定値:前期比年率+0.9%(予想:+1.4%、速報値:+1.4%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.6万件(予想:21.5万件、前回:21.9万件)
・米・失業保険継続受給者数:172.9万人(予想:173.8万人、前回:172.2万人←172.4万人)
・米・1月製造業受注:前月比‐0.5%(予想:-0.1%、12月:+1.9%←+1.8%)
・米・1月耐久財受注改定値:前月比‐0.2%(予想:-0.2%、速報値:-0.2%)
・米・1月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比+0.8%(速報値:+0.9%)
・米・1月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+1.0%(速報値:+1.1%)

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は105.94-107.38円のレンジ相場

・英国とEUのFTAなどの初会合では交渉が難航

・新型肺炎の感染拡大による世界景気の下振れ懸念からリスク回避

・米10年債金利は一時0.8976%まで低下し過去最低水準

・ドルインデックス指数は一時96.73と1月7日以来の低水準

・VIX指数は31.99から39.62へ上昇

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