★欧州市場朝方の取引では、黒田日銀総裁が記者会見で『マイナス金利の深堀りは必要になればあり得る』などと述べたが、新味に欠ける内容だったこともあり反応薄となった。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。米長期金利が続伸となったことにドルが下支えされ底堅く推移した。欧州株が伸び悩み、米長期金利の上昇も一服する中、ドルが小幅軟化した。109円後半で上値の重さが再確認されるとじり安となったが、方向感は出ずに動意に欠ける地合いが継続した。
12月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や7-9月期米経常収支、前週分の米新規失業保険申請件数が軒並み予想より弱い内容となったことが重石となりドル売りが優勢となった。その後も、米長期金利が低下に転じたことも相場の重石となった。一時1.89%台へ低下した米長期金利を眺めながら109.15円近辺まで下落し日通し安値を更新した。米国株が史上最高値を更新したこともあって引けにかけては下げ幅を縮小した。
★欧米主要経済指標
・英・11月小売売上高(自動車燃料含む):前月比-0.6%(予想:+0.2%、10月:0.0%←-0.1%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:23.4万件(予想:22.5万件、前回:25.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:172.2万人(予想:167.6万人、前回:167.1万人←166.7万人)
・米・12月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:0.3(予想:8.0、11月:10.4)
・米・7-9月期経常収支:-1241億ドル(予想:-1220億ドル、4-6月期:-1252億ドル←-1282億ドル)
・米・11月中古住宅販売件数:535万戸(予想:544万戸、10月:544万戸←546万戸)
・米・11月景気先行指数:前月比0%(予想:+0.1%、10月:-0.2%←-0.1%)
★欧米市場のイベント
・ドル/円相場は109.15-59円のレンジ相場
・英国のEU離脱で『合意なき離脱』と似たような事態に陥るとの懸念
・軒並み弱い結果となった米経済指標でドル売り優勢
・トランプ大統領への弾劾訴追決議案の可決でも相場の反応は軽微
・米10年債利回り低下がドルの重石
・VIX指数は12.58から12.50へ低下
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