★欧州市場序盤の取引では、欧州主要株価指数が続伸、NY原油先物も14.0ドル近辺で反発を維持する中、リスク選好の回復を受けたドル全面安の流れが再燃した。欧州株が伸び悩むに連れてドル売りの動きは一巡、一時106.32円前後まで下落した後、106.50円前後でもみ合い推移した。ユーロ圏の経済指標は市場予想を下回ったが、目立った反応は確認されず、107円半ば近辺で推移した。
米1-3月期GDP(速報値)前期比年率-4.8%と予想の同-4.0%を下回ると共に米1-3月期個人消費(速報)が前期比-7.6%と予想の同-3.6%を下回ったことでドルは上げ渋り推移した。アルファベットの好決算や新型コロナウイルスに有効な治療薬が開発されることへの期待から米国株高に伴ったことで相場を下支えした。米FOMC結果公表やパウエルFRB議長の定例記者会見を控え、総じて様子見となった。米FOMCは市場の予想通りFFレート誘導目標を据え置いた。パウエルFRB議長が会見で『追加措置が必要になる可能性は高い』などと発言したことでドルは売られたが、クロス円の買いでドル/円の値動きは限定的だった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・3月マネーサプライM3:前年比+7.5%(予想:+5.5%、2月:+5.5%)
・ユーロ圏・4月景況感:67.0(予想::73.1、3月:94.2)
・ユーロ圏・4月鉱工業信頼感:-30.4(予想::-25.0、3月:-11.2)
・ユーロ圏・4月サービス業信頼感:-35.0(予想:-27.0、3月:-2.3)
・米・1-3月期GDP速報値:前期比年率-4.8%(予想:-4.0%、10-12月期:+2.1%)
・米・1-3月期個人消費速報値:前期比年率-7.6%(予想:-3.6%、10-12月期:+1.8%)
・米・3月中古住宅販売成約指数:前月比‐20.8%(予想:-13.6%、2月:+2.3%←+2.4%)
・独・4月消費者物価指数速報値:前年比+0.8%(予想:+0.7%、3月:+1.4%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は106.32-75円のレンジ
・S&Pは南アの格付けをBBからBB-に格下げ
・予想ほど在庫増えず原油先物価格は上昇
・新型コロナウイルスの治験薬の治験成功の報道
・米1-3月期GDP速報値がマイナス成長で景気後退
・米FOMCで政策金利を据え置きゼロ金利を維持
・追加措置が必要になる可能性について発言
・VIX指数は33.57から31.23へ低下
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