★欧州市場朝方の取引では、トランプ大統領がイラン核合意から離脱を発表したことを受け、原油高の中、出遅れ感が強まっていたドル/円の上昇が目立った。NYダウ先物が上昇幅を広げる中、円が全面安で推移した。ドル/円はドル安・円安が交錯しながらもドルが底堅さを維持した。米長期金利上昇が一服し、ユーロ/ドルが再上昇となったことに連れて、ドルが上げ渋る展開となった。欧州株高、NYダウ先物上昇、原油高、米長期金利上昇を受けて、ドル買い・円売りが優勢となった。米労働省が発表した4月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.1%、前年比+2.6%と3月+0.3%、+3.0%からそれぞれ低下し、市場予想の+0.2%、+2.8%を下回った。また、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数も前月比+0.2%、前年比+2.3%3月+0.3%、+2.7%それぞれ低下し、市場予想の+0.2%、+2.4%を下回った。 一旦ドル売りが入ったが、NYダウ先物の上昇などが相場の支援材料となり再び反転した。NYダウが上昇して始まったことなどを支えに一時109.83円まで上げた。ただ、NYダウが下げに転じたうえ、米長期金利が上昇幅を縮めたことも嫌気されドル売りが強まった。米10年債入札結果が予想外に順調で米長期金利が伸び悩み、ドル買いが後退した。ただ、米国株に伴う円売り・ドル買いが出て109.70円台まで回復した。
欧米市場では、上下20銭前後での値動きの中でレンジ相場となり、方向感を欠いた展開となった。本日は『ゴトー日』ということもあり、仲値決め以降の動きが重要となる。
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