FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 対中追加関税見送り報道でドル買い!

 

★欧州市場朝方の取引では、為替は全般もみ合い商状が継続した。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。米長期金利が持ち直すに連れ、ドルが小幅上昇した。欧州株の全面安やNYダウ先物が弱含みで推移する中、円買いが観測された。米FOMC、ECB理事会、英総選挙投開票、米国による対中追加関税第4弾の残り発動を控えて、状況見極めムードから全体的に小動きとなった。NYダウ先物が170ドル超安、独DAXが1.6%超安と株価が下げ幅を広げる中、リスク回避目的で全般円高となった。

 

トランプ米政権の対中追加関税の発動を見送りする計画との一部報道を受けてドル買いが強まった。現物NYダウが100ドル超下落すると一転してドルが下落した。米中協議への不透明感がぬぐいきれない状況の中では戻り売りなどに押されやすい展開だった。米国株がプラス圏に浮上したことや、長期金利の上昇をながめながらドル買いが強まった。注目イベントを多く控えて値動きは鈍いものの、15日発動予定の対中追加関税は見送られるとの見方が強くドルの下支えとなった。

 

★欧米主要経済指標

・英・10月鉱工業生産:前月比+0.1%(予想:+0.2%、9月:-0.3%)
・英・10月製造業生産:前月比+0.2%(予想:0.0%、9月:-0.4%)
・英・10月貿易収支:-144.86億ポンド(予想:-116.73億ポンド、9月:-115.21億ポンド←-125.41億ポンド)
・独・12月ZEW景気期待指数:10.7(予想:0.3、11月:-2.1)

 

・米・7-9月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率-0.2%(予想:-0.1%、速報値:-0.3%)
・米・7-9月期単位労働コスト改定値:前期比年率+2.5%(予想:+3.4%、速報値:+3.6%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は、108.51-77円のレンジ相場

・英保守党が勝利するとの観測からポンド買い優勢

・重要イベントを控えて持ち高調整の売買中心

・12月独・ユーロ圏のZEW景況指数が改善でユーロ買い

・15日予定の対中制裁関税の見送り報道でドル買い

・米国10年債利回りは1.84%へ上昇

・VIX指数は15.86から15.68へ低下

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