★欧州市場序盤の取引では、ドル売りの流れに沿って前日安値の107.88円を下抜け、一時3月5日以来の安値を更新し、その後の戻りは鈍かった。なお、NYダウ先物は25ドル安に小幅反落、米長期金利は前日比横ばいの1.55%付近でもみ合い推移した。NYダウ先物が8ドル安に下げ幅を縮小、米長期金利も小幅上昇となる中、108.00円近辺にドルが下げ幅を縮小した。米長期金利の戻りは鈍く、ドル/円は108円付近で動意の薄い値動きとなった。
米新規失業保険申請件数が予想を下回り、米雇用情勢の改善が示唆されたが戻りの鈍い展開で108.20円近辺で上げ渋った。米3月景気先行指数は予想を上回ったものの、米3月中古住宅販売件数は予想を下回る中、108.00円近辺で軟調ながらも下げ渋る展開になった。対欧州・オセアニア通貨などでドル高が進んだ影響を受けた半面、クロス円の下落に連れた売りが出たためドル/円相場は方向感は出なかった。米長期金利が1.58%台まで上昇したことで、ドル/円も108.23円までじり高となった。その後、バイデン米大統領がキャピタル税導入案でNYダウが失速したことで、リスク回避の円買いが優勢になった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・4月消費者信頼感指数速報値:-8.1(予想:-11.0、3月:-10.8)
・米・先週分新規失業保険申請件数:54.7万件(予想:61.0万件、前回:58.6万件←57.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:367.4万人(予想:365.0万人、前回:370.8万人←373.1万人)
・米・3月シカゴ連銀全米活動指数:1.71(予想:1.25、2月:-1.20←-1.09)
・米・3月中古住宅販売件数:601万戸(予想:611万戸、2月:624万戸←622万戸)
・米・3月景気先行指数:前月比+1.3%(予想:+1.0%、2月:-0.1%←+0.2%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.80-108.23円のレンジ
・ECBは大規模な金融緩和策の維持を決定
・ECBは政策金利も0.00%で据え置き
・最高43.4%のキャピタルゲイン税導入案で株失速
・NYダウは一時420ドル超下落しリスク回避の動き
・米10年債利回りが低下に転じたことが相場の重石
・VIX指数は17.50から18.71へ上昇
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