★欧州市場朝方の取引では、イタリアやスペインの政治混乱を嫌気し、欧州株が全面安で推移する中、円買いの動きが加速した。世界的な株安や米長期金利の大幅低下を背景に全般リスク回避の流れが活発化し、108.50円に観測されたストップロスを巻き込み、一時108.43円まで下落した。南欧政局混乱を嫌気し、リスク回避によるドル高・円高が進展したことを受け、ドル/円以外ではドル高が持続した。ただ、伊国債利回りの急騰が一服したことにより、ドル/円も108.70円前後にドルが下げ幅を縮小した。『五つ星運動』党首のルイジ・ディ・マイオ氏が、『ユーロ圏からの離脱を考えたことはない』などの見解を示したことを受け、過度のリスク回避による円買いは緩和された。3連休明けのNY勢の本格参入や米国株の取引開始待ちとなり109円前後でもみ合いとなった。原油価格の下落再燃やNYダウが大幅下落したことで、米長期金利が低下したことからドル売りに転じた。NYダウが440ドル安、米長期金利が2.77%台まで低下したことでドル売りが加速した。その後もNYダウが500ドル超下落したことでリスク回避の円買い・ドル売りが優勢となった。ただ、引けにかけては株安が一服したことなどを背景に108.70円台まで下げ渋った。
イタリアやスペインの政治混乱を嫌気して世界的な株安やリスク回避の動きに翻弄された市場であった。欧米市場では約1円上下に振れるなど、ボラティリティが高まってきている。109円台での上値の重さが意識されたものの、下値では108.00円が意識される展開となった。大きく振れた後は、値動きが軽くなるので注意が必要となる。また、為替市場のスポット取引では月末越えとなることから、本邦実需勢の売買が活発化しやすい。また、ロンドンフィキシング(日本時間24時)では、月末絡みでの売買が活発化しやすく値動きが荒くなりやすことから、今晩と明日月末は注意が必要となる。
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