FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 全般様子見ながらドルの上値重い!

 

★欧州市場序盤の取引では、ドルの方向感乏しく主要通貨に対して前週末比高安まちまちで推移した。なお、米長期金利は1.57%台に小幅上昇した。欧州勢参入後、ドル/円は、クロス円での円高圧力にも上値を圧迫されドルは一時日中安値を更新した。なお、NYダウ先物のは1ドル高、日経先物は20円高に小幅続伸した。米長期金利が1.58%近辺で上昇地合いを維持する中、ドル下値追いの動きも限定され、109.40-45円近辺でもみ合いとなった。一部報道で、イエレン米財務長官は『米経済は感染拡大前の状態に戻りつつある』などが伝わったが、109.40円近辺でドル上値の重い展開になった。

 

対オセアニア通貨主導でドル売り圧力が高まった影響で下落した。米5月雇用統計を受けて、FRBは緩和縮小を急がないとの見方によるドル売りが続いた。NY市場入り後の戻りも鈍い展開で本日安値圏で推移した。安値に下げ渋るも上値は重く、109.20円台でこう着となった。NYダウは165ドル安、米長期金利は1.567%で推移した。ドル売り一巡後は次第に商いが細り、109円台前半で値動きが鈍くなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・6月センティックス投資家信頼感:28.1(予想:25.4、5月:21.0)

 

・米・4月消費者信用残高:+186.12億ドル(予想:+200.00億ドル、3月:+185.84億ドル←+258.41億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.16-59円のレンジ

・ロシアは外国為替の流動性をユーロにシフト

・主要7カ国の財務相会合で法人税を15%とする共同声明

・米金融緩和が継続されるとの見方を背景に全般ドル売り

・市場は5月米CPIの発表を10日に控え様子見ムード

・VIX指数は14.42から16.42へ上昇

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