★欧州市場序盤の取引では、乱高下地合いは一服となり、123円台半ば近辺で神経質にもみ合う展開になった。なお、欧州主要株価指数は全面高で推移した。米長期金利が2.5%台に上昇幅を広げたことを受け123.67円近辺でドルが底堅く推移した。欧州市場午前の取引では、ロシアとウクライナによる停戦交渉が始まる中、ドル/円の値幅は限定され123円台半ば近辺でもみ合い商状となった。ウクライナ情勢をにらみつつ、リスク志向がやや強まり巻き戻し的なドル売り・円買いの展開になった。
NY勢参入に伴って米長期金利が上昇幅を縮めるとドル売りが強まった。その後も、停戦期待が高まり、原油価格が急落していることなどもあり、ドルは下げ幅を大幅に拡大した。ロシアとウクライナの停戦交渉進展期待を背景に原油先物価格が急落すると、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り一時121.95円と日通し安値を付けた。ただ、その後は米長期金利が低下幅を縮めたことで下げ渋った。米長期金利が再び低下幅を広げる動きになったことが重石に122円半ばに押し戻された。米長期金利が一時2.37%台まで低下幅を広げるなどが重石になり123円大台回復に至らなかった。米2年債利回りは一時10年債を上回り、逆イールドを示現した。米FRBの引き締め加速が景気鈍化の可能性があるとの懸念も出た。
★欧米主要経済指標
・英・2月住宅ローン承認件数(中銀):7.10万件(予想:7.47万件、1月:7.38万件←7.40万件)
・米・2月JOLT求人件数:1126.6万件(予想:1100.0万件、1月:1128.3万件←1126.3万件)
・米・3月消費者信頼感指数:107.2(予想:107.0、2月:105.7←110.5)
・米・1月FHFA住宅価格指数:前月比+1.6%(予想:+1.2%、12月:+1.3%←+1.2%)
・米・1月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+19.1%(予想:+18.6%、12月:+18.58%←+18.56%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は121.95-123.79円のレンジ
・停戦交渉への期待から欧州株相場は上昇
・ロシアルーブルの買いが優勢に
・独10年債利回りは一時0.732%まで上昇
・急速に進んでいた円安の調整進む
・原油相場の下落でインフレ懸念が後退
・VIX指数は19.63から18.90へ低下
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