★欧州市場朝方の取引では、世界的な株安が進行しリスク回避の動きが持続する中、ドル売り圧力が波及した。なお、欧州主要株価指数は大幅安で取引を開始した。欧州株式市場は主要指数が総じて6%超下げる中、リスク回避の円買いが優勢となった。103.70円前後でもみ合いが続いたが、日銀の追加緩和に関する観測記事にドル買いで反応した。世界的な株価の大幅下落を背景に、リスク回避による全面高地合いが持続し、ドルが再下落した。
米2月PPI(生産者物価指数)、コアPPI、米新規失業保険申請件数等の結果を受けて小動き地合いとなった。世界的な株価の急落を背景に、欧州通貨やオセアニア通貨、新興国通貨に対してドル買いが広がると、円に対してもドル高が進んだ。FRBが600億ドルの国債買い入れなどの流動性供給を発表すると、NYダウが急速に下げ幅を縮小し、ドル買いが優勢となった。106.09円を高値に売り戻される荒い値動きが継続した。一時700ドル超安まで下げ幅を縮めたNYダウが再び2000ドル超安まで売り込まれたことも重石となった。
★欧州主要経済指標
・ユーロ圏・1月鉱工業生産:前月比+2.3%(予想:+1.5%、12月:-1.8%←-2.1%)
・米・2月生産者物価指数:前月比-0.6%(予想:-0.1%、1月:+0.5%))
・米・2月生産者物価コア指数:前月比-0.3%(予想:+0.1%、1月:+0.5%)
・米・2月生産者物価指数:前年比+1.3%(予想:+1.8%、1月:+2.1%)
・米・2月生産者物価コア指数:前年比+1.4%(予想:+1.7%、1月:+1.7%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.1万件(予想:22.0万件、前回:21.5万件←21.6万件)
・米・失業保険継続受給者数:172.2万人(予想:173.3万人、前回:173.3万人←172.9万人)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は103.50-106.09円のレンジ
・ECBは量的緩和政策を年末まで1200億ユーロに拡大
・世界同時株売り・現金化の様相
・米NY連銀が短期金融市場(レポ取引)に資金注入
・今週2回目のサーキット・ブレーカー措置発動
・VIX指数は53.90から75.47へ上昇
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