FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 低調な米経済指標受け上値の重い展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州通貨などを中心に円安・ドル安が進んだこともあり、112.85円を挟んで方向感を欠く動きとなった。欧州株がほぼ全面高で推移しリスク選好回復による円安・ドル安地合いが持続した。米長期金利が上昇したことにドルが支えられ112.98円前後に再上昇した。

 

ただ、113.00円近辺では戻り売り優勢で伸び悩む展開となった。その後、対欧州通貨などで再びドル売りが強まった。米10月ISM製造業景気指数が57.7と市場予想を下回ったほか、米9月建設支出が前月比横ばいと市場予想を下回ったためドル売りが強まった。トランプ米大統領がツイッターで『中国の習近平国家主席と貿易や北朝鮮問題を巡り非常に良好な対話を持った』とし、『来月開催のG20首脳会議で首脳会談を行う見通し』を示すと、米中貿易摩擦への過度な懸念が後退。112.80円台まで買い戻しが入る場面もあった。ただ、低調な米経済指標発表後は上値が重い展開となった。NY時間午後になると、手掛かり材料難から小幅もみ合い商状となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・10月製造業PMI:51.1(予想:53.0、9月:53.6←53.8)

・米・先週分新規失業保険申請件数:21.4万件(予想:21.2万件、前回:21.6万件←21.5万件)
・米・失業保険継続受給者数:163.1万人(予想:164.0万人、前回:163.8万人←163.6万人)
・米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値:前期比年率+2.2%(予想:+2.1%、4-6月期:+3.0%←+2.9%)
・米・7-9月期単位労働コスト速報値:前期比年率+1.2%(予想:+1.0%、4-6月期:-1.0%)
・米・10月ISM製造業景況指数:57.7(予想:59.0、9月:59.8)
・米・9月建設支出:前月比0%(予想:0.0%、8月:+0.8%←+0.1%)
・米・10月製造業PMI改定値:55.7(予想:55.8、速報値:55.9)

 

★欧米市場のポイント

・112.57-98円のレンジ相場

・欧州通貨を中心にドル安傾向

・低調な米経済指標を受け米長期金利低下

・米中貿易摩擦の過度な懸念が後退

・VIX指数は21.23-19.34へ低下

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