★欧州市場朝方の取引では、イラン外相の発言を手掛かりに、ショートカバーで108円前半に値を戻した。なお、欧州株は軟調に取引を開始した。108.40円台でもみ合い商状ながら、米長期金利が持ち直したことにドルが下支えされ、109.45円前後で底堅く推移した。中東情勢の先行き不透明感から、全般的に模様眺めとなった。NYダウ先物は小安い水準で推移し、米長期金利が1.80%台まで低下幅を縮小したことで、ドル/円はじり高となった。イラク首相府が『連合側に負傷者の報告なし』と発表したことから、ドル買いが強まり108.52円を上抜けるとストップロスを誘発し、一時108.76円まで上昇した。
12月ADP全米雇用報告で予想を上回ったことでドルはじり高となった。しかし、米国とイランの対立激化への警戒感から上値も限定的となった。その後、トランプ大統領がイランへの軍事力を行使しない方針を示した。また、イランも米国との緊張激化や戦争を望まない意向を表明しており、両国の直接的な武力衝突は回避できるとの見方からドル買いが強まった。中東の地政学リスク後退を背景に米国株堅調推移、米長期金利も上昇したことで109円台で強含みとなった。しかし、バグダッド・グリーンゾーンに数発のロケットとの報道が伝わると、109.00付近まで伸び悩む展開となった。ただ、この攻撃で死傷者はなかったことからすぐに持ち直した。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・12月景況感指数:101.5(予想:101.4、11月:101.2←101.3)
・米・12月ADP雇用統計:前月比+20.2万人(予想:+16.0万人、11月:+12.4万人←+6.7万人)
・米・11月消費者信用残高:+125.13億ドル(予想:+160.00億ドル、10月:+189.76億ドル←+189.08億ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は108.37-109.24円のレンジ相場
・米国とイラン両国の直接的な武力衝突の可能性後退でリスク選好
・イラン・イラクの隣国であるトルコリラに買い戻しの動き
・12月ADP全米雇用報告は予想を上回る良好な結果
・米長期金利が上昇するとドル買いが優勢
・VIX指数は13.79から13.45へ低下
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