★欧州市場朝方の取引では、ドル/円の下押しも限定され114.22円近辺でもみ合いとなった。なお、欧州株は堅調に取引をスタートした。米長期金利が1.57%近辺に低下幅を広げたことを受け、114.00円台を割り込みドルが反落した。なお、日経先物は60円安に小幅反落した。欧州市場では、中国の不動産開発の支払いに関する懸念が強まり、リスク回避的な円買いが主要通貨を押し下げた。米長期金利が1.58%近辺で下げ渋るに連れて、114.00円台を回復し、ドルが底堅く推移した。しかし、米長期金利が再び1.56%台まで低下したことからドルはじり安となった。
10月30日週の新規失業保険申請件数が市場予想を下回り米雇用改善期待にドルに買戻しが入った。ただ、支払い不履行に陥った中国の不動産開発会社・佳兆業集団と花様集団控股集団について深セン市当局が明日話し合いが行われると報じられるとリスク回避の円買いが優勢になった。米長期金利が1.58%から1.53%まで低下したことでドル売りが優勢になった。一時113.48円まで下押ししたが、全般ドル高の流れが続くなか売りが一服し、113.70円近辺まで持ち直した。昨日に米FOMCを通過し、視線は翌日の米雇用統計に向けられた。米長期金利は1.50%台まで低下幅を拡大し、戻りの鈍い展開が続いた。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・9月生産者物価指数:前年比+16.0%(予想:+15.4%、8月:+13.4%)
・ユーロ圏・10月サービス業PMI改定値:54.6(予想:54.7、速報値:54.7)
・ユーロ圏・10月総合PMI改定値:54.3(予想:54.3、速報値:54.3)
・独・10月サービス業PMI改定値:52.4(予想:52.4、速報値:52.4)
・独・10月総合PMI改定値:52.0(予想:52.0、速報値:52.0)
・英・10月建設業PMI:54.6(予想:52.0、9月:52.6)
・米・先週分新規失業保険申請件数:+26.9万件(予想:27.5万件、前回:28.3万件←28.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:210.5万人(予想:215万人、前回:223.9万人←224.3万人)
・米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値:前期比年率‐5.0%(予想:-3.1%、4-6月期:+2.4%←+2.1%)
・米・7-9月期単位労働コスト速報値:前期比年率+8.3%(予想:+7.0%、4-6月期:+1.1%←+1.3%)
・米・9月貿易収支:‐809億ドル(予想:-802億ドル、8月:-728億ドル←-733億ドル
・カナダ・9月貿易収支:+18.6億加ドル(予想:+16.0億加ドル、8月:+15.1億加ドル←+19.4億加ドル)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は113.48-114.26円のレンジ
・中国の不動産開発会社の債務不履行懸念で円買い
・英MPCの現状維持の結果公表後はポンド売り
・米10年債利回りの低下を手がかりに上値切り下げ
・FRB議長が利上げに慎重な姿勢が引き続き材料視
・VIX指数は15.10から15.44へ上昇
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