FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 中国の景気対策受けリスク選好のドル買い!

 

★欧州市場朝方の取引では、上海総合指数などアジア株高を手掛かりにしたリスク選好の流れが継続した。米長期金利の上昇もサポートとなりドルはじり高となった。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。欧州株が上昇幅を拡大し全面高で推移、米長期金利も一段高となるに連れ、ドルが続伸した。中国人民銀行による大量資金供給を受け、中国や世界の景気が下支えされるとの期待感により、リスク選好改善による円安地合いが持続した。株高や米長期金利の上昇が一服となるに連れ、欧州勢参入後から進行していたリスク選好改善による円売り戻しの動きも一巡した。

 

ただ、NY勢参入後は米長期金利が上昇幅を広げたことをながめ、ドル買いが再開した。新型肺炎の拡大懸念を背景としたリスク回避の動きが和らぐ中、世界的に株価が上昇すると円売り・ドル買いが優勢になった。その後、NYダウが500ドル超上昇したことなどをながめさらに円売りが強まった。米株の堅調な勢いに連れて、米長期金利も1.60%台まで上昇したこともドル買いを支えた。ただ、トランプ米大統領の一般教書演説を控えていることでその後の値動きは限られた。

 

★欧米主要経済指標

・英・1月建設業PMI:48.4(予想:47.1、12月:44.4)
・ユーロ圏・12月生産者物価指数:前年比-0.7%(予想:-0.7%、11月:-1.4%)

 

・米・12月製造業受注:前月比+1.8%(予想:+1.2%、11月:-1.2%←-0.7%)
・米・12月耐久財受注改定値:前月比+2.4%(予想:+2.4%、速報値:+2.4%)
・米・12月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比-0.1%(予想:-0.1%、速報値:-0.1%)
・米・12月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比-0.3%(速報値:-0.4%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は、108.82-109.54円のレンジ相場

・英国とEUのFTA交渉が難航し合意なき離脱懸念

・英国1月建設業PMIが前月から改善し市場予想を上回る

・中国の景気対策を受けて全般リスク選好の動き

・NY原油先物市場は米国株高でも続落

・米国10年債金利は1.60%に上昇

・VIX指数は17.97から16.05へ低下

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ