FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 不調な米経済指標受けドル急落!

 

★欧州市場序盤の取引では、米長期金利が1.34%台に低下幅を縮小したことを受け、110.30円近辺でドルが下げ渋った。欧州市場では110.30円付近と、底堅い値動きが続いた。米国株高観測も、円売りを支援した。米長期金利が下げ渋る一方、週明け16日の米国債の償還・利払いに絡んだレパトリの円買いフローの思惑が市場で取りざたされる中、ドルの戻りも限定的だった。

 

週末を前に持ち高調整目的に絡んで、NY勢参入後は全般にドル安が進んだ流れに沿ってドル売りが優勢になった。米8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)が70.2と市場予想の81.2や前月を大幅に下回る中、米長期金利の低下に伴い、ドル売りで反応した。米長期金利が1.30%割れとなりドル売りが継続じた。100日MAの109.70円を割り込み、109.65円まで下落し5日来の安値を更新した。米長期金利が1.29%近辺で低下が一服したことで、下落の勢いは緩んだものの、調整のドル買い戻しは見られなかった。

市場関係者からは『夏季休暇シーズンに入り取引参加者が減少しており、市場流動性が低下。薄商いとなる中、値が振れやすい面もあった』との声が聞かれた。

 

★主要欧米経済指標

・ユーロ圏・6月貿易収支:+181億ユーロ(5月:+75億ユーロ)

 

・米・7月輸入物価指数:前月比+0.3%(予想:+0.6%、6月:+1.1%←+1.0%)
・米・7月輸出物価指数:前月比+1.3%(予想:+0.8%、6月:+1.2%) ・米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:70.2(予想:81.2、7月:81.2)
・米・8月ミシガン大学現在景況感:77.9(予想83.5、7月84.5)
・米・8月ミシガン大学消費者先行景況感:65.2(予想83.5、7月84.5)
・米・8月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:4.6%(7月:4.7%)
・米・8月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:3.0%(7月:2.8%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.51-110.32円のレンジ

・独DAXが史上最高値を更新するなど欧州株式が底堅く推移

・米8月ミシガン大学消費者信頼感指数が予想外の悪化

・夏季休暇に入っている投資家が多く商いは低調

・NYダウとS&P500指数は史上最高値を更新

・VIX指数は16.06から15.45へ低下

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ