★欧州市場朝方の取引では、前日のECB高官によるタカ派発言を受けた、独10年債金利上昇とユーロ高が一段と進展を受け、ドルインデックス指数が下落し、ややドルが売られる展開となった。翌日から始まるG7サミットへの警戒ムードがある中、利益確定と見られるドル売り・円買いが強まり、徐々に下落する展開となった。欧州株はほぼ全面高、NYダウ堅調地合いを維持していることで米長期金利も2.99%台まで上昇したが、110円台手前でもみ合う展開が続いた。メイ英首相とデイビス英EU離脱相が関税同盟離脱時期について衝突との報道をきっかけに全般ポンド売りが先行したが、英政府が関税同盟に関する報告書で『EU離脱時に関税同盟から離脱』と表明すると一転買い戻しが優勢となるなど、ポンドやユーロ絡みの取引が中心となったため相場は方向感が出なかった。 米長期金利が低下に転じたほか、日経先物がさえない動きとなり、リスク回避のドル売りが出た。米長期金利が低下したほか、トランプ大統領が『北朝鮮が核プログラムを放棄しなければ合意はない』と発言したことも相場の重石となった。日米・米朝首脳会談に対する警戒感が意識されたほか、米長期金利の大幅低下もドル売りを誘い一時109.48円まで下押しした。しかし、米長期金利が一服すると下げ幅を縮めた。
特に買い材料があったわけではないが、米長期金利が急低下したことで、ドル売りに拍車がかかった。一部では、ミスディールによる買いが入り急低下したとの指摘もあった。それなら、急速に売り戻しが入ることになるが、そうなっていないことで真実は分からない。109円台半ばまでドルは下落したが、引けには戻り基調となったことで一旦は落ち着いた展開となっている。本日は米長期金利の動向が注目されやすく、再び金利が上昇するようならドルの買い戻しが入りやすく、再び110円台への上値トライとなる。
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