★欧州市場朝方の取引では、ドルに目立った動意は見られず、主要通貨に対するドル指数は前日比横ばいでもみ合いとなった。米長期金利の低下が止まらず、足元は節目の2.95%を下回る水準となり、ドルが売られやすい地合いだった。欧州通過の買い戻しが目立つ中、ドル/円は小動きの展開となった。全般ドル売り圧力が高まったものの、クロス円の上昇や株高が支えとなり、109.30円前後で神経質な動きとなった。米5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は98.8となり、市場予想の98.3を上回ったものの、ドルの上値重く、109.10円台へ値を下げた。その後、NYダウが続伸、米長期金利も再上昇となる中、ドル売り戻しの流れは一巡、ドル指数も持ち直したことで、ドルの買い戻しが入った。米長期金利が上昇幅を縮めたことで、ドルの上値が重くなった。新規材料難の中、NY時間午後に入り次第に値動きが細った。
109.00円が目先のサポートとして意識されると、米長期金利が一転上昇したことにつれて109.40円台まで持ち直したが、戻りも限定的だった。引けにかけては109.30円前後でもみ合いとなった。結局は狭いレンジ内での行って来い相場となった。ただ、引け高で終了したことで、突発的なことが起きなければ週初は109.30円前後からのスタートとなりやすい。5月8日付シカゴIMM投機筋の対米ドルでの差し引き持ち高では、前週の1,405枚の円売りから、5,462枚の円売りと2週連続で円売りポジションとなった。ただ、ポジション的には小幅なことから、短期投機筋も気迷いのポジショニングとなっている。ドル/円の日足チャートでは、ダブルトップの様相となってきていることに注意が必要。ダブルトップネックラインは5月4日安値108.56円となっており、下抜けると円高基調が強まりやすい。
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