★欧州市場序盤の取引では、株高・原油高を背景に先週末からの円安基調が維持され、114.10円台に続伸し約3年ぶりドル高値圏で推移した。なお、NYダウ先物は133ドル高、WTI原油先物は82.00ドル近辺で推移した。欧州勢参入後、円売りの動きが進行し、ドルが続伸した後もドルの下押しは浅く、ドル高が持続した。米長期金利が1.54%台まで上昇していることもあり、ドル買いが継続した。米長期金利の戻りが鈍く一段のドル買いは抑制され114.30円付近と高値圏でのもみ合いとなった。
米9月小売売上高が前月比で+0.7%となり、市場予想の-0.2%を上回り小幅にドルが再上昇した。10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が市場予想を下回ったことが重石となりドルは失速した。その後、ロンドンフィキシングを通過した後は、ドルは下げ渋る展開になった。NY市場では、株高に連れリスク選好の円売りが優勢になった。週末のNY午後に入ると、114.30円前後でこう着して動意が見られず、高値圏での推移が続いた。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・8月貿易収支:+48億ユーロ(7月:+207億ユーロ)
・米・10月NY連銀製造業景気指数:19.8(予想:25.0、9月:34.3)
・米・9月小売売上高:前月比+0.7%(予想:-0.2%、8月:+0.9%←+0.7%)
・米・9月小売売上高(自動車除く):前月比+0.8%(予想:+0.5%、8月:+2.0%←+1.8%)
・米・9月輸入物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.6%、8月:-0.3%)
・米・8月企業在庫:前月比+0.6%(予想:+0.6%、7月:+0.6%←+0.5%)
・米・10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:71.4(予想:73.1、9月:72.8)
・米・10月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:4.8%(9月:4.6%)
・米・10月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.8%(9月:3.0%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は113.98-114.46円のレンジ
・9月米小売売上高が強い結果で米長期金利の上昇からドル買い
・10月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が弱い結果
・FF先物金利は22年9月までに0.25%の利上げを織り込む
・ロンドンのフィキシングを通過した後はドル買戻しが優勢
・VIX指数は16.86から16.30へ低下
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