★欧州市場朝方の取引では、前日からのドル高が進展した。月末・期末要因の大口の売買注文より、為替が不安定な上下動になりやすいと指摘があった。東京都の新たな新型コロナウイルス感染確認78人と報じられたことで、ロックダウン(都市の封鎖)への警戒感が高まり、リスク回避の円買いが優勢となった。市場では、ロンドンフィキシングに向け、リアルマネー等からの大口の持高調整によるドル買い需要が発生するとの思惑が取り沙汰される中、ドルは堅調地合いを維持した。全般ドル高の流れが続く中、ユーロ/ドルのドル買いも支えに108.72円付近まで上昇した。
米FRBが『外国中銀にドルを供給する暫定的なレポを設定する』と発表したことを受けてドル買いが後退し、ドル売りが優勢になった。NYダウ先物がマイナス圏に沈んだことも、ドルの重石となった。ロンドンフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りのフローも入りドル売りが継続した。ドルが欧州通貨やオセアニア通貨に対して買い優勢となると、ドルは下値を切り上げた。ユーロ/円の反発とともに強含む場面はあったが、107.90円台での重さを何度か確認するとドルはじり安となった。
★欧州主要経済指標
・ユーロ圏・3月消費者物価指数速報値:前年比+0.7%(予想:+0.8%、2月:+1.2%)
・ユーロ圏・3月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.0%(予想:+1.1%、2月:+1.2%)
・米・1月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+3.08%(予想:+3.2%、12月:+2.84%←+2.85%)
・米・3月シカゴ購買部協会景気指数:47.8(予想:40、2月:49)
・米・3月消費者信頼感指数:120(予想:110.0、2月:132.6←130.7)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.43-108.72円のレンジ
・米3月景気指標は予想を上回る良好な結果
・月末・期末のロンドンフィキシングに絡んだ円買い
・米FRBが海外中銀にドルを供給すると伝わるとドル買い戻し
・VIX指数は57.08から53.54へ低下
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