FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク選好で全般円売り優勢!

 

★欧州市場朝方の取引では、ショートカバーや日独企業買収絡みの思惑によるユーロ/円の上昇に連れ高となった。NYダウ先物が上昇幅を拡大、米長期金利も再上昇となったことを背景に、リスク選好の円安が進行した。市場では『本邦輸出企業からドル売りが観測された』との指摘があり、節目の112.00円を前に伸び悩んだ。米長期金利が2.54%台へ上昇、NYダウ先物も190ドル程度の上昇となったことを受けてドルは高止まりした。その後、NYダウ先物が240ドル程度上昇し、米長期金利が2.55%台まで上昇しているものの、112.00円の大きめのドル売りオーダーを受けて伸び悩んだ。

 

米4月消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が予想を下回ったことが相場の重石となった。高止まりした米長期金利や底堅い米国株などを眺めながら、ドル買いの流れが継続した。ただ、112円台で売りたい向きも多く、上昇スピードは鈍かった。米長期金利が2.55%台で上昇傾向が継続し、ドルの下支えとなったものの、新たな買い材料も無いなかで動きは鈍かった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・2月鉱工業生産:前月比-0.2%(予想:-0.5%、1月:+1.4%)

 

・米・3月輸入物価指数:前月比+0.6%(予想:+0.4%、2月:+1.0%←+0.6%)
・米・3月輸入物価指数:前年比0.0%(予想:-0.6%、2月:-0.8%←-1.3%)
・米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:96.9(予想:98.2、3月:98.4)
・米・4月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.4%(3月:2.5%)
・米・4月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.3%(3月:2.5%)

 

★欧米市場のポイント

・111.82-112.09円のレンジ相場

・中国の景気減速懸念が緩和

・欧州委員会は米輸入品に対して報復関税検討

・欧米貿易摩擦への懸念広がる

・米金融機関の好決算を受けリスク選好

・米4月消費者態度指数は予想下回る

・VIX指数は13.02から12.01へ低下

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