FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク選好のドル売りがやや優勢!

 

★欧州市場序盤の取引では、欧州株やNYダウ先物が底堅く推移する中、リスク選好の動きに資源国通貨を中心にクロス円が小幅続伸した。一方、ドル/円は動意に乏しく110円前後で推移した。110.08円付近で110.00円を挟んで上下した。週末のNYカットで110.00円に約13億ドルのオプションの期限を迎えることも市場の動きを限らせた。米長期金利が1.280%近辺に小幅低下となったことを受け、ドルの上値は重かった。米雇用統計の発表を3日に控え積極的な売買が手控えられ、為替は全般もみ合い商状となった。

 

米週間失業保険申請件数が予想を下回ったことで、発表後はややドル高で反応した。その後発表された7月製造業受注が予想を上振れしたことを受け、ややドル買いが強まった。ナスダック総合やS&P500指数が史上最高値を更新したほか、NYダウが一時160ドル超上昇したことでリス選好のドル売りが優勢になった。NY市場入り後は110円処でのこう着推移が続いた。米雇用統計を控え、様子見ムード強く、110円前後でのもみ合い相場が継続した。米長期金利も1.29%台で値動きが鈍くなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・7月生産者物価指数:前年比+12.1%(予想:+11.1%、6月:+10.2%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:+34万件(予想:34.5万件、前回:35.4万件←35.3万件)
・米・失業保険継続受給者数:274.8万人(予想:280.8万人、前回:290.8万人←286.2万人)
・米・4-6月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率+2.1%(予想:+2.5%、速報値:+2.3%)
・米・4-6月期単位労働コスト改定値:前期比年率+1.3%(予想:+0.9%、速報値:+1.0%)
・米・7月貿易収支:‐701億ドル(予想:-709億ドル、6月:-732億ドル←-757億ドル)・
・米・7月製造業受注:前月比+0.4%(予想:+0.3%、6月:+1.5%)
・米・7月耐久財受注改定値:前月比‐0.1%(予想:-0.1%、速報値:-0.1%)
・米・7月耐久財受注(輸送用機器除く)改定値:前月比+0.8%(予想:+0.7%、速報値:+0.7%)
・米・7月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+0.9%(速報値:+1.0%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.88-110.08円のレンジ

・ECBの緩和縮小観測が強まるなかユーロ買い優勢

・ナスダック総合とS&P500指数が史上最高値更新

・8月米雇用統計を控えて市場は様子見ムード強い

・リスク選好のドル売りが広がった

・VIX指数は16.11から16.41へ上昇

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