FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク選好の動き強まり円売り優勢!

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物と米長期金利が反落となる中、ドル/円・クロス円が下押した。なお、欧州株は軟調に取引を開始した。一部報道で、中国の大学が新型コロナウイルスに有効な治療薬を発見したなどと伝わる中、株価が急騰するに連れてドル買いが優勢となった。世界的な株高に連れ、米長期金利が再上昇となったことにドルが下支えられた。リスク選好的な円売りが主要通貨を押し上げたが、その後は様子見ムードが広がった。

 

その後は、報道に対する期待感が後退し、売りに押されたものの、一巡後は株高を支えにしたドル買いが再び入るなど下値は堅かった。米国の1月ADP雇用統計の上振れを受けて小幅高となった。また、1月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことでドルの支援材料となった。しかし、米国株の上げ幅が縮小すると、ドル/円も株価に連れて弱含む場面があった。引けにかけては、米国株の上昇などを背景に、日中高値圏での推移でもみ合う展開となった。トランプ大統領の弾劾裁判では、無罪評決が下されたものの、無罪は確実な情勢だっただけに相場の反応は限定的となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・1月サービス業PMI改定値:53.9(予想:52.9、速報値:52.9)
・英・1月総合PMI改定値:53.3(予想:52.4、速報値:52.4)
・独・1月サービス業PMI改定値:54.2(予想:54.2、速報値:54.2)
・独・1月総合PMI改定値:51.2(予想:51.1、速報値:51.1)
・ユーロ圏・1月サービス業PMI改定値:52.5(予想:52.2、速報値:52.2)
・ユーロ圏・1月総合PMI改定値:51.3(予想:50.9、速報値:50.9)
・ユーロ圏・12月小売売上高:前月比-1.6%(予想:-1.1%、11月:+0.8%←+1.0%)

 

・米・1月ADP雇用統計:前月比+29.1万人(予想:+15.7万人、12月:+19.9万人←+20.2万人)
・米・12月貿易収支:‐489億ドル(予想:-482億ドル、11月:-437億ドル←-431億ドル)
・米・1月サービス業PMI改定値:53.4(予想:53.2、速報値:53.2)
・米・1月総合PMI速報値:53.3(速報値:53.1)
・米・1月ISM非製造業景況指数:55.5(予想:55.1、12月:54.9←55.0)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は109.27∸84円のレンジ相場

・新型コロナウイルスに有効な治療薬を発見したとの報道

・1月英サービス部門PMI改定値は予想上回る

・1月ADP雇用統計と1月米ISM非製造業指数は予想を上回る

・リスク選好の動きからNYダウは一時500ドル超上昇

・VIX指数は16.05から15.15へ低下

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