★欧州市場序盤の取引では、為替は全般落ち着いた値動きながら、ドルとポンドが小幅続落し、110.70円台にドルが弱含みとなった。なお、米長期金利は1.48%台に小幅低下、NYダウ先物は80ドル高となった。欧州市場では米長期金利は上げ渋り、ドル買いは後退した。一方、欧州株は高安まちまちで、円売りは抑制された。NYダウ先物が100ドル超高に再上昇する中、円買いの動きは一巡した。欧州市場中盤の取引では、FRBがインフレ指標として重視している5月米PCEコアデフレータ―の発表を控え、小幅な値動きとなった。米長期金利が1.4884%に低下するとともに上値の重い展開になった。
5月米個人消費支出(PCE)や5月米PCEデフレーターなどが前月比で予想より弱い結果となったことを受け、全般にドル売りでの反応となった。米6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は予想下振れ、安値でもみ合いとなった。米国株の上昇を受けて米長期金利が1.53%前後で高止まりするなど、米長期金利の上昇がドルの下支えとなった。バイデン政権が追加インフレ計画で超党派上院議員と合意したことが回復期待を一段と強め、米長期金利が1.54%まで上昇し、ドル買いが強まった。値幅は大きくないものの、米長期金利の上昇を支えに底堅い展開となった。
★欧米主要経済指標
・米・5月コアPCE価格指数:前年比+3.4%(予想:+3.4%、4月:+3.1%)
・米・5月個人所得:前月比-2.0%(予想:-2.5%、4月:-13.1%)
・米・5月個人消費支出(PCE):前月比+0%(予想:+0.4%、4月:+0.9%←+0.5%)
・米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:85.5(予想:86.5、速報値:86.4)
・米・6月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:4.2%(速報値:4.0%)
・米・6月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.8%(速報値:2.8%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は110.44-87円のレンジ
・5月米PCEコアデフレータ―は前月比で予想下回る
・2ヵ月連続でFRBの目標である2%は上回る
・前日のインフラ投資法案の合意で国債増発見込み
・インフラ投資に対する期待感などをは池にリスク選好
・VIX指数は15.97から15.62へ低下
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