★欧州市場朝方の取引では、アジア市場でのリスク回避の流れが進行し、ドルが下値を広げた。109.70円レベルに一旦下値を抵抗されると、米長期金利低下が一服するに連れ、109.77円前後でもみ合う展開となった。NYダウ先物が200ドル超安、日経先物も180円安に下げ幅を拡大する中、リスク回避による円買いが優勢となった。その後、株価の下落が一服、米長期金利も1.58%台に小幅持ち直す中、リスク回避の円買いの動きは小康になった。
ユーロ圏景気の減速懸念や独政治の先行き不透明感を背景として対ユーロなどでドル買いが進んだ流れに沿ったほか、米国株の下げ渋りが相場の下支え要因となった。新型肺炎の一段の感染拡大で世界経済をさらに圧迫するとの警戒感が強まりドルが失速した。その後は、NYダウが小安い水準で下げ渋り、ドル/円は底堅い展開となったが、新型肺炎の感染拡大を巡る先行き不透明感が上値を圧迫し、109円後半で動きが鈍った。
★欧米主要経済指標
・米・1月消費者物価指数:前年比+2.5%(予想:+2.4%、12月:+2.3%)
・米・1月消費者物価コア指数:前年比+2.3%(予想:+2.2%、12月:+2.3%)
・米・1月消費者物価指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、12月:+0.2%)
・米・1月消費者物価コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.2%、12月:+0.1%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:20.5万件(予想:21.0万件、前回:20.3万件←20.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:169.8万人(予想:173.4万人、前回:175.9万人←175.1万人)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は109.57-86円のレンジ相場
・財政拡大に反対の英財務相辞任を受けて財政拡大実施期待
・ユーロ景気の減速懸念と独政治の先行き不透明感を嫌気
・新型肺炎の一段の感染拡大からリスク回避の動き
・世界景気の先行き懸念が強まった
・米国30年債入札は順調な結果
・VIX指数は13.74から14.15へ上昇
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