★欧州市場朝方の取引では、英中銀が前日の政策会合で利下げを見送ったことを受けたポンド高が進展し、ドル/円の値幅は限定的だった。なお、欧州株は小幅反発して取引を開始した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響は想定ほど大きくないとの見方から、109円台を維持し底堅い値動きが続いた。欧州株が失速、日経先物も130円安に下げ幅を拡大する中、リスク回避による円買いが優勢になった。
NY勢参入後に円売り・ドル売りが強まる中、108.95円前後でもみ合い相場となった。NYダウが280ドル超下落したことを受けて円買い・ドル売りが先行した。1月シカゴPMIが市場予想を下回ったことも相場の重石となった。米長期金利が1.53%台まで低下したこともドル売りを誘った。ロシア、英国、スウェーデンなど、欧州でも新たに新型肺炎感染のケースが報告されるなど、世界中で感染が一段と拡大していることが確認されると警戒感が強まりリスク回避の円買いが強まった。月末のロンドンフィキシングに絡んだドル売りのフローも観測された。NYダウが600ドル超下落となるとなど米株安や、米長期金利の低位での推移から円高・ドル安の地合いが継続した。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・10-12月期GDP速報値:前年比+1.0%(予想:+1.1%、7-9月期:+1.2%)
・ユーロ圏・1月消費者物価指数速報値:前年比+1.4%(予想:+1.4%、12月:+1.3%)
・ユーロ圏・1月消費者物価コア指数速報値:前年比+1.1%(予想:+1.2%、12月:+1.3%)
・英・12月住宅ローン承認件数(中銀):6.72万件(予想:6.56万件、11月:6.55万件←6.50万件)
・米・12月個人所得:前月比+0.2%(予想:+0.3%、11月:+0.4%←+0.5%)
・米・12月個人消費支出:前月比+0.3%(予想:+0.3%、11月:+0.4%)
・米・12月コアPCE価格指数:前年比+1.6%予想:+1.6%、11月:+1.5%←+1.6%)
・米・10-12月期雇用コスト指数:前期比+0.7%(予想:+0.7%、7-9月期:+0.7%)
・米・1月シカゴ購買部協会景気指数:42.9(予想:48.9、12月:48.2←48.9)
・米・1月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:99.8(予想:99.1、速報値:99.1)
・米・1月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.5%(速報値:2.5%)
・米・1月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.5%(速報値:2.5%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は108.27-109.07円のレンジ相場
・新型コロナウイルスの感染が世界規模の拡大を嫌気
・1月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が市場予想を下回る
・月末のロンドンのフィキシングに絡んだドル売り観測
・米長期金利は一時1.5017%前後と昨年9月5日以来の低水準
・NYダウは一時680ドル超下落
・VIX指数は15.49から18.84へ低下
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