FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク回避が後退しドルの買い戻し優勢!

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株が高く始まったほか、日米株価先物も強含んだことをながめドル買いが先行した。米長期金利が1.54%台後半に上昇したが、その後は上げ渋り、一段のドル買いは抑制された。一部報道で『中国は米国との部分的な貿易合意に対してオープン』と伝わり、米中対立への懸念後退でドル買いが優勢となった。英国の合意なきEU離脱への懸念がいったん後退したことや、米中通商協議の進展期待の再燃で円売りが優勢となった。

 

米長期金利の上昇が一服したため、やや上値が重くなった。上値が伸び切らない一方で、107.30円台前半の下値も買いたい動きとなり、サンドイッチ状態が継続した。米長期金利が1.57%台まで上昇したことをながめ円売りが優勢となった。FOMC議事要旨への反応は限定的となった。緩和政策の終了期について議論したとし、多くのメンバーはインフレが9月利下げを正当化するとの認識を示したことが明らかになった。その後、中国政府は交渉進展の期待を弱めているとの一部報道で伸び悩む展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・米・8月JOLT求人件数:705.1万件(予想:725万件、7月:717.4万件←721.7万件)
・米・8月卸売在庫改定値:前月比+0.2%(予想:+0.4%、速報値:+0.4%)
・米・8月卸売売上高:前月比+0%(7月:0.2%←+0.3%)

 

★欧米市場のポイント

・107.11-63円のレンジ相場

・英国の合意なき離脱への懸念がいったん後退したがEU当局者が否定

・ECBの早期利下げ観測が後退

・中国が米国との貿易協議で『部分合意』に前向きとの報道で対立懸念後退

・FOMC議事要旨への反応は限定的

・VIX指数は20.28から18.64へ低下

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