★欧州市場序盤の取引では、パウエルFRB議長の議会証言を控え、ドルは全般もみ合い商状となったが、前日からのドル安の流れが持続した。なお、NYダウ先物は114ドル高で堅調推移した。欧州市場では、欧州株はほぼ全面安、NYダウ先物も下げに転じ株安を警戒したドル買いに振れた。ただ、米長期金利の上げ渋りでドル買いは抑制した。ユーロ、ポンドに対する円売りフローが観測されており、この影響でドル/円も買われた。105.10円台まで値を下げる展開となったものの、FRB議長の議会証言待ちといった感は否めず、レンジ取引となった。
NYタイムに入り、全体的にややドル買いに傾き、105.40円付近までじり高となった。前日同様に105円割れでは底堅さを示したことも、ドル買いを後押しした。米国株の大幅下落を受けたクロス円の下落につれた売りが出るとドル/円も下押しした。米パウエルFRB議長の上院銀行委員会での発言で、速やかな金融緩和策の出口戦略実施への警戒感が後退し、NYダウが下げ幅縮小、米長期金利も1.39%まで上昇後、1.34%へ低下した。注目のFRB議長の議会証言を通過したことで、リスク回避姿勢が和らぎドル買いがじわりと強まった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・1月消費者物価指数改定値:前年比+0.9%(予想:0.9%、12月:+0.9%)
・ユーロ圏・1月消費者物価コア指数改定値:前年比+1.4%(予想:1.4%、12月:+1.4%)
・米・12月FHFA住宅価格指数:前月比+1.1%(予想:+1.0%、11月:+1.0%)
・米・12月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数:前年比+10.10%(予想:+9.90%、11月:+9.2%←+9.08%)
・米・2月リッチモンド連銀製造業指数:14(予想:15、1月:14)
・米・2月消費者信頼感指数:91.3(予想:90.0、1月:88.9←89.3)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は105.06-42円のレンジ
・英国は3月8日から段階的にロックダウンの緩和
・英経済正常化への期待からポンド買い優勢
・NYダウが一時360ドル超下落でリスク買いのドル買い
・米パウエルFRB議長は金融緩和の維持を強調
・VIX指数は23.45から23.11へ低下
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |